2022.8.31 オオカミ人間を生み出す元は誰だ【ウェス・クレイヴン’s カースド】
ウェス・クレイヴン’s カースド
評価:2.5
■ヒトコト感想
オオカミ人間の物語だ。得体の知れない何かに噛みつかれると、実はそれがオオカミ人間で、噛まれた人間はオオカミ人間になってしまう。エリーやジミーがオオカミ人間に噛まれたため徐々にオオカミ人間へ変貌していく。物語のポイントは、オオカミ人間の強烈な残虐性と誰がオオカミ人間の元かということだ。エリーとジミーの姉弟の周りにひとしれずオオカミ人間がいた。
オオカミ人間になってしまうと元の人間が誰なのかわからなくなる。流れとして実はエリーがすでにオオカミ人間になりきっており、その時の記憶がなくなっているだけかと思ったのだが…。わりとオーソドックスなストーリーとなっている。エリーとジミーは単純に被害者でしかないのは微妙だ。
■ストーリー
ロサンゼルス、マルホランド・ドライブ。満月の夜―対向車との衝突事故を起こしたTV局のキャリアウーマン、エリー(クリスティーナ・リッチ)と弟のジミー(ジェシー・アイゼンバーグ)は、対向車に乗っていた女性を救出すべく、車に駆け寄り助け出す。しかしその瞬間、得体の知れぬ“何か”が、女性に襲い掛かり連れ去ってしまう。そしてその女性は、惨殺死体として発見されるのである・・・
この日を境に、エリーとジミーに異常な変化が現われ始める。研ぎすまされる感覚、驚異的に増す身体能力、血の匂いと生肉に惹かれ、手のひらにはいにしえから連鎖する“野獣の呪い”の刻印が現われる。いったい二人に何が起こったのか― そして女性を襲った“何か”とは―謎と恐怖が深まるなか、更なる犠牲者が発見される。
■感想
ドライブ中に衝突事故を起こしたエリーとジミー。対向車の運転手がオオカミのような動物に連れ去られ惨殺された状態で見つかる。この時に噛まれた傷がきっかけとしてふたりはオオカミ人間に変貌していく。序盤ではまだオオカミ人間への変貌を理解できないでいる。
キャリアウーマンのエリーが職場で他人の血に異常に興味を示し始める。このあたりから、エリーが実はオオカミ人間になり人々を襲っているのでは?と思えてくる。エリーとジミーの変貌が本作の面白さのポイントだろう。
エリーの彼氏や、ジミーの同級生は、あえてなのかもしれないが、何かしら怪しげな雰囲気をだしている。エリーにつっかかってくる同僚も怪しい。この中の誰かがオオカミ人間かもしれない、と思わせておきながら物語はすすんでいく。
オオカミ人間騒ぎが起きた際には、一番怪しい同僚がエリーに近づいてくる。そこから、怪しい同僚がオオカミ人間の犠牲になる。この段階でもエリーやジミーの変貌がエスカレートしていくので、エリー自身がオオカミ人間だという流れは残したままだ。
エリーやジミーがオオカミ人間になるのを防ぐには、ふたりを噛んだ元のオオカミ人間を殺せばよいとわかる。そして、その存在は…。オオカミ人間はゾンビの要素やドラキュラの要素が含まれている。強烈な身体能力を得ることができるので、ジミーがいじめっ子たちに復讐する場面は良い。
ただ、実はいじめっ子はゲイでジミーに興味があったからイジメていたと言うのは余計な要素だと感じた。オチとしては意外な人物がオオカミ人間だったという流れだ。
よく考えると登場人物と一番関わりのある人物がオオカミ人間ということだ。
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