2022.4.23 ルパンのような鮮やかな盗みの手並み【トーマス・クラウン・アフェア】
トーマス・クラウン・アフェアー
評価:3
■ヒトコト感想
大富豪で投資家のトーマスが、美術品を盗み出す。表向きは穏やかな大富豪だが、裏では美術品専門の泥棒で完全犯罪を繰り返していた。事件の捜査をするのは保険会社から派遣された調査員のキャサリンだった。まるでルパンと銭形のように犯人と刑事が近い距離でお互いに駆け引きを繰り返す。
キャサリンは早い段階でトーマスが犯人だと見破っているが、トーマスが盗み出した絵を見つけ出すことがキャサリンの使命だ。トーマスに色仕掛けで近づき、絵を探し出そうとする。ふたりの知恵比べが良い。いつの間にか恋愛関係へと発展し、最後にはキャサリンがトーマスにぞっこんとなっている。すべてを仕組んでるトーマスが最高だ。盗まれたはずの絵がどこにあったか、というミステリーのオチも最高だ。
■ストーリー
NYの美術館で大勢の警備員が見守る中、白昼堂々実行されたあまりにも大胆不敵な犯行の手口。事件解決の為に保険会社が送り込んできた調査員、キャサリンは意外な人物に目をつけた。表向きは大富豪の彼だが、裏の顔は完全犯罪を芸術的な手腕で遂行する天才科学者だった!
■感想
序盤でいきなりトーマスが絵を盗む手口が明かされる。別ルートでチンピラたちに絵画を盗むよう依頼し、そのゴタゴタに紛れて鮮やかに絵を盗みだしている。大富豪ではあるが、偉そうなところがなく紳士的ですばらしい人物に見えるのだが…。
実は裏では様々な美術品を盗み出していた。キャサリンが早々とトーマスの正体に気づきマークする。美術品を取り戻せば、保険会社が払うはずだった莫大な保険金の5%がキャサリンの元に入る。いわば賞金稼ぎのような存在だ。
キャサリンはトーマスから絵を取り戻すためにトーマスへ近づいていく。キャサリンがこっそりとトーマスの家のカギを盗み出し合いカギを作り、地下室から盗まれた絵を取り戻すのに成功したかと思いきや…。それは贋作だった。
これはあえてトーマスがキャサリンに盗ませたというのがある。このちょっとしたやりとりというか、化かし合いが最高だ。トーマスは自分が犯人だということに対して、濁すことはない。ただ証拠がないということでキャサリンは何もできないでいる。
トーマスが盗んだ絵画を最終的にはトーマスは暗に返却したという話をしていた。トーマスがどのようにして返却したのかが本作のミステリアスな部分だ。そして、キャサリンがトーマスに惚れてしまい、そのまま逃避行するという流れなのだが…。
警察組織がトーマスを逮捕しようとやっきになる。ここでトーマスがどのような流れで逃げ切るのかがメインだ。キャサリンすらも煙に巻くトーマスの鮮やかな手並みが最高だ。まるで先の先まで見越しているような流れが良い。
キャサリンのキャラが良い。
おしらせ
感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp