沈黙の艦隊 エピソード7,8


 2024.5.1     日本とアメリカの戦争でしかない【沈黙の艦隊 エピソード7,8】


amazonプライム                      

評価:3.5

■ヒトコト感想
シーズン1のラストとなるパートだ。エピソード7では海江田と日本政府の同盟交渉がメインで描かれており、エピソード8ではやまとの東京湾からの脱出と第七艦隊との闘いが描かれている。日本政府がやまとと同盟するにあたり、どのような条件であってもアメリカに敵対することは明らかとなる。驚きなのは、海江田が出した条件を検討する際には、その場にいた総理と3人だけで会話をして結論を出している。

ここまで独断で判断できる総理は日本には存在しないだろう。政府や派閥での相談で波風が立たない結論を出すのが普通なのだが…。その後のやまとと第七艦隊との対決はシーズン1を締めくくるのにふさわしい激しい対決となっている。

■ストーリー
日本の近海で、海上自衛隊の潜水艦が米原潜に衝突し沈没した。艦長の海江田四郎(大沢たかお)を含む全76名が死亡との報道に衝撃が走る。だが実は、乗員は無事生きていた。事故は、日米政府が極秘に建造した高性能原潜「シーバット」に彼らを乗務させるための偽装工作だったのだ。 ところが、海江田はシーバットに核ミサイルを積載し、突如反乱逃亡。海江田を国家元首とする独立戦闘国家「やまと」を全世界へ宣言する。

やまとを核テロリストと認定し、太平洋艦隊を集結させて撃沈を図るアメリカ。やまとを追いかける、海自ディーゼル艦「たつなみ」。その艦長である深町(玉木宏)は、過去の海難事故により海江田に並々ならぬ想いを抱いていた。

■感想
海江田の目的が明らかとなる。高性能な原潜一隻で世界の抑止力となる。アメリカの核の抑止力を超える力をもつと考える海江田。竹上が言うように、やまと一隻で世界の抑止力となるのは難しいだろう。やまとの補給のために日本への同盟を求めているのだが…。

やまとの圧倒的な武力を見せるために、やまとはニューヨークを目指す。日本政府のアクロバティックな提案により形上は国連の参加に入ったやまと。ただ、現実には米軍との闘いは続いていく。

やまとに核は搭載されているのか。確か原作でも本当はどちらなのかわからない時期が続いていた。マスコミはやまとが核をもっていると判断し、アメリカへのけん制となる。海江田との交渉が世界中にリアルタイムに放送されているので、すべて隠し立てはできない。

やまとが東京湾から脱出する前に破壊したいアメリカ。第七艦隊の容赦ない攻撃が始まる。手始めに移動式のドッグで点検しているやまとごと破壊しようとする。圧倒的な攻撃力を要する第七艦隊には、テロリストに恨みを持つ司令官が強引な攻撃を繰り返す。

第七艦隊との闘いはすさまじいインパクトがある。たつなみも参加し専守防衛を貫いていたが、米の原潜へ攻撃したりもする。やまとも反撃し第七艦隊は手痛い打撃を食らう。たつなみも魚雷を受けて海の底から浮上できない状態となる。

このまま、たつなみは沈没してしまうのか…。やまとは激しい第七艦隊からの攻撃を受けながら、東京湾を脱出できるのか。もはやアメリカと日本の戦争でしかない。魚雷を撃つことに抵抗があった時期はすぎている。

シーズン2が楽しみで仕方がない。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp