沈黙の陰謀


 2022.4.17      コロナ騒ぎを予言するような流れ【沈黙の陰謀】

                     
沈黙の陰謀
評価:3

■ヒトコト感想
まるで昨今のコロナ騒ぎを彷彿とさせるような流れだ。突然、謎のウィルスによる病気が蔓延する。免疫学者のマクラーレン医師が自分が研究して生み出したウィルスだと理解し、ワクチンを作成しようとする。マクラーレン医師をセガールが演じるのだが、医師でありながら圧倒的な格闘能力があるのがポイントだ。最初はみなウィルスに気づかず、いちどはワクチンの製造に成功するのだが、ウィルスが変異しワクチンが利かなくなる。

まさにコロナと同じような流れだ。テロリストがウィルスを撒いたというのが原因なのだが、テロリストたち自身も感染してしまっている。ワクチン作りとマクラーレンの圧倒的な格闘能力が本作のメインなのだろう。

■ストーリー
政府の秘密機関で細菌兵器防衛の研究をしていた免疫学者のウェスリー・マクラーレン医師はその研究の過程でNAM37というウィルスを生み出してしまう。政府はNAM37を軍事利用で画策し、その事実をしったマクラーレンは政府に失望し、彼は機関を離れ今は娘のホリーを連れてモンタナ州の片田舎で町医者として過ごしていた。だがある日、この平和な町の新型ウィルスの猛威が襲う。それは、過激派組織を率いるフロイドが仕掛けたバイオテロだった。

政府によって町は封鎖されるが、死者は瞬く間に増加した。最悪の事態を目の当たりにしたマクラーレンは、自分が完成させたウィルスNAM37が使われていたことに気付き、軍の特殊部隊に要請しワクチンを持って来させるが、ウィルスは突然変異を起こしワクチン効力は無くなっていた。それはフロイド率いるテロリストらも身を守るために接種していたワクチンと同じものだった。

焦ったフロイドは、軍の特殊機関を制圧しウィルスに抵抗力を持つマクラーレンの娘ホリーを見つけだす。そして彼女を誘拐して新たなワクチンを作ろうとしていた。マクラーレンは娘ホリーを奪還するため、そして人類滅亡を阻止するため、一刻の猶予も許されない中で巨悪な組織に立ち向かう…

■感想
かなり昔の作品ではあるが、まさにコロナを連想させるような物語となっている。マクラーレン医師が過去に研究し生み出したウィルスが、テロ組織により市中へとばらまかれる。平和な田舎町が突如としてウィルスが発症した土地となる。

なぜかマクラーレンだけは感染せず、ひとり必死に活動し始める。国の研究施設の兵士たちもウィルス感染し、目の前には死体の山が積みあがっている。感染した者たちは、あっという間に死んでしまう。このあたり、まさに今のコロナ騒ぎに近いものがあるのかもしれない。

マクラーレンは医師としての能力はあるのだが、格闘能力がすこぶる高い。医師としてウィルスのワクチン作成に尽力しながら、テロリストたちとの闘いを続ける。ウィルスを蔓延させたテロリストたちも、実はウィルスが変異したため、ワクチンが利かずに苦しんでいる。

変異したウィルスがアチコチに蔓延し、このままだと世界的な騒ぎになる…。ウィルスに対する抵抗力をもつのが、マクラーレンやその娘たちだった。人により免疫があるというのが物語のポイントだろう。

マクラーレン医師が研究施設でワクチンを開発する。施設の兵士たちは皆ウィルスに感染しボロボロの状態となっている。施設の廊下には死体が次々と並んでいく。まさに野戦病院と化しており、病院でも満足に治療ができない状態となっている。まさにコロナの末期状態と近いのかもしれない。

悪のテロリスト組織に対してもワクチンが完成したと伝える。ただ、最後の最後にはウィルスを蔓延させたテロリストたちを殲滅する。勧善懲悪ものであるのは間違いない。

コロナ騒ぎを予言するような流れとなっている。



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