沈黙の断崖


 2022.9.3     正義の男セガールがカッコよすぎる【沈黙の断崖】

                     
沈黙の断崖/スティーヴン・セガール(製作、出演),マージ・ヘルゲンバーガー,スティーヴン・ラング,ブラッド・ハント,クリス・クリストファーソン,フェリックス・エンリケス・アルカラ(監督),ジェブ・スチュアート
評価:3

■ヒトコト感想
セガール演じるタガートがカッコよすぎる。毒物の不法投棄の調査へやってきたタガート。業界の大物であるオーリンの息子がケンタッキーの田舎町で不法投棄を指揮する。町ぐるみで邪魔者を排除してきた歴史がある。タガートは住人たちから最初は白い目で見らる。排他的な社会の中で、タガートが独力で動く。そして、脅しには屈せず逆に相手を返り討ちにしてしまう。

保安官の脅しに対して一歩も引くことなく相手を全員ぶちのめしているのが最高だ。最終的にはオーリン自身がやってくるのだが…。もはやセガールのカッコよさをアピールするための作品なのかもしれない。最後には逃げ回っていたオーリンに対してしっかりと追い詰めているのが良い。

■ストーリー
米国環境保護庁EPAの調査官ジャック・タガートは、調査中に殺された同僚の復讐を果たすため、最後の任務に就こうとしていた。ケンタッキー州東部の美しく、のどかな街。しかしその裏では、猛毒の産業廃棄物が不法に投棄されていたのだった。タガートの潜伏捜査で次第に明らかになる犯罪の全貌…。やがて鉱業界の大物オーリンの真の姿が浮き彫りになり、ついにタガートの怒りが爆発する!

■感想
タガートが強烈にかっこよい。町の住人たちから白い目で見られながらも、ぶれることのない信念。過去に同じような調査にきた者たちを排除してきたのだろう。ただ、タガートはむやみに敵対するのではなく、仲間を増やしていく。

タガートのぶれない信念が良い。オーリンの息子や保安官がタガートを痛めつけて街から追い出そうとするのだが、すべてタガートに返り討ちにされてしまう。保安官の逮捕するという脅しに対しては環境保護庁のエージェントを500人連れてくると逆に脅し始めるのが最高だ。

オーリンの息子ではタガートに太刀打ちできないとオーリン自身が町へやってくる。そこで相対するオーリンとタガート。ここでもオーリンの買収をあっさりと断っている。一筋縄ではいかない正義のタガートを止めることはできない。

住人から排除されている女性と仲良くなるタガート。町ぐるみでの不法投棄を告発するための証人となるのだが…。ミステリアスな部分がいくつかある。ただ、それらはすべてタガートのかっこよさの前ではかすんでしまう要素だ。

不法投棄の証拠を見つけ、証人を連れてきてオーリンを裁判にかけることに成功するのだが…。簡単な罰金刑で終わってしまう。このまま悪がはびこるのは観衆としても納得しない。タガートは逃げ切ろうとするオーリンの前に登場し、オーリンを追い詰めようとする。

どのようにしてオーリンを追い詰めるかがポイントなのだが、ここでセガールの真骨頂を発揮する。オーリンの息子を半殺しにすると脅して父親の悪行をすべて息子に証言させようとする。

タガートがひたすらにかっこよい作品だ。



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