沈黙の要塞


 2022.6.25      セガールが爆破のプロとなる【沈黙の要塞】

                     
【中古】 沈黙の要塞/スティーブン・セガール(監督、出演),マイケル・ケイン,ジョアン・チェン,ジョン・C.マッギンレー,ロビン・U.ルシン,エド・ホロウィッツ,ベイジル・ポールドゥリス
評価:2.5

■ヒトコト感想
セガールが活躍する沈黙シリーズ。タイトルに沈黙とついてはいるが、連続性はない。セガールは爆破のプロフェッショナルのフォレストを演じる。石油会社に雇われているフォレスト。序盤では労働者の訴えを無視する経営者側の用心棒的な扱いであった。社長が望むままに火災現場で爆破し火災を鎮火している。飲み屋で絡まれたとしてもフォレストは圧倒的な格闘能力で地元のチンピラたちをのしている。

アラスカの原住民たちと仲良くなるフォレスト。社長の悪だくみを察知したフォレストは、そこから社長へ反発していく。ここから社長から狙われることになり、ラストは石油プラントがフォレストにより要塞化され、そこに社長の側近たちが押し寄せるという流れとなっている。

■ストーリー
アラスカの石油発掘所で謎の炎上事故が発生! 石油火災消火のプロ、フォレスト・タフトは被害を最小限にくい止めるが、この事故の裏にある石油会社社長の黒い陰謀を知る。だが、その機密をつかんだ同僚が惨殺され、自らの命をも狙われたフォレスト。強大な要塞エイジス1に決死の戦いを挑むが…。

■感想
石油発掘所の火災事故から物語はスタートする。地元の消防団や発掘所の所員たちでは消すことができない火災。そこにフォレストが現れ、爆弾をセットしあっという間に爆破し火災を鎮めてしまう。フォレストの能力を社長は買っており、社長のボディーガードのような位置づけとなっている。

この段階でのフォレストは労働者たちの不平不満をいさめるような立場にある。どちらかというと社長側といった方が近いのかもしれない。敵にしたら恐ろしいが味方からするとこれほど心強い存在はないのだろう。

フォレストは労働者が訴えていたパイプの欠陥を調査することに。そこで、社長の不正が明らかとなる。フォレストは社長の用心棒という立場から、一気に敵対する存在となる。フォレストを敵に回した社長の側近たちはプロを雇ってフォレストを殺害しようとするのだが…。

実はフォレストは経歴不明で謎の男だった。もしかしたらCIAなどの特殊工作員としての仕事をしていたのではないか?という予測がでてくる。フォレストひとり対プロの殺し屋集団の戦いがスタートする。

圧倒的に不利なはずのフォレストだが、石油発掘所を要塞化して迎え撃つ。このラストの対決がタイトルの由来なのだろう。フォレストが仕掛けた様々な罠にはまっていくプロの殺し屋たち。最後には社長を捕らえてしまうフォレスト。

ここで社長を殺さずに最後にチャンスを与えるが、容赦ないのが良い。フォレストは結局はアラスカの原住民たちを守るために戦ったということなのだろう。社長からすると、フォレストを敵に回したことが間違いだったということだ。

フォレストの圧倒的な存在感が際立つ作品だ。



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