ザ・ウェイバック


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 2023.4.3     アル中の元スター選手がコーチとなる【ザ・ウェイバック】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
高校バスケのヒーローであったカニンガム。今は人生をあきらめ工事現場で働きアル中になっている。なぜバスケのヒーローが人生を転落したのかは、だんだんとわかってくる。出身高校からバスケのコーチを依頼され、渋々引き受けるのだが…。

そこからカニンガムはコーチの仕事に没頭し、生徒たちが勝ち上がるのを必死にサポートする。カニンガムが元スター選手だったので、会う人から声を掛けられるが、今の落ちぶれた状況に多少憐みが含まれた視線を投げかけられる。カニンガムは子供の死をきっかけとして離婚した。アル中を隠しながらのコーチだったので、いずれ崩壊するのは目に見えていた。水筒に酒を注ぎこみ、こっそりと酒を飲むのは明らかに異常だ。

■ストーリー
ジャック・カニンガムはかつて順風満帆の人生を送っていた。高校ではバスケットボールの天才として鳴らし、大学へは全額支給の奨学金が約束されていた。ところがなぜか突然、バスケットコートから去り、輝かしい未来を自ら棒に振ってしまう。それから数年が経った今、ジャックは仕事に行き詰まり、酒に溺れ、それがもとで結婚も人生への希望も失っていた。そんな折、彼は母校からバスケットボールのコーチを頼まれる。

落ちぶれたチームの再生をジャックは渋々引き受けるが、そのことに誰よりも驚いたのがジャック自身だった。ようやくジャックにも、自分の人生を狂わせた悪魔と戦う覚悟ができたかのようにみえた。だが、果たしてそれだけで、もう一度やり直すことができるのだろうか?

■感想
元バスケのヒーローが、今は工事現場で下働きをし、夜な夜なバーで飲んだくれている。もしかしたらプロのバスケ選手になっていたかもしれないカニンガム。今はテレビでバスケを見るだけ。離婚し孤独な身となったカニンガム。

家族の集まりに参加しても、小言を言われることを嫌がる。まさにやっかいな存在となっているカニンガム。どこか自立できない子供ようにも見える。カニンガムはこのままアル中街道まっしぐらかと思いきや…。母校からバスケのコーチの依頼が来るのだが…。

落ちぶれたチームを再生させるためにカニンガムが奮闘する。最初はやる気のなかったカニンガムが、昔を思い出し熱くなる。規律を守らせチームの強みを生かす。ここからは弱小バスケ部を立て直すスポコン映画的な流れとなっている。

カニンガム自身が熱くなり、ライバル校の嫌なコーチからの嫌味などがありながら、チームは勝ち進む。ただ、あいまにはカニンガムの闇の部分が強調されている。孤独なカニンガム。時折水筒から酒を飲む。生徒たちに規律の大切さを説きながら、自分が二日酔いで遅刻したりもする。

弱小チームが勝ち上がりヒーローになるカニンガム。と、ここまでで栄光は終わる。カニンガムがアル中というのがバレ、コーチを解任されてしまう。プレーオフまではと粘るが、受け入れられない。カニンガムの後悔はそれまでの数々の人生の岐路での選択に繋がるのだろう。

カニンガムはアル中で問題を起こし逮捕されてしまう。そこからはバスケのコーチに復帰することは無理だが、アル中を改善させるための施設に入りカニンガム自身が変わろうとする。

元スター選手が落ちぶれ、そこから再生する物語だ。



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