ザ・メニュー [ レイフ・ファインズ ]
評価：3.5
■ヒトコト感想
選ばれたセレブしか食べることのできない極上のフルコース。太平洋に浮かぶ孤島の人気レストランで繰り広げられる惨劇。普通ではないセレブたちが集うレストラン。超人気レストランのため予約をとることができないディナーに参加するカップル。序盤から普通ではないレストランの演出が続く。超一流のシェフとスタッフたち。
特別待遇が大好きなセレブに好まれそうな流れが続いていく。出てくる料理は、なんとも前衛的というか普通ではない料理が続く。そして、次第に普通ではない演出となる。庶民が食べるパンはこのレストランでは出さない。そして、副シェフは自分の才能のなさを嘆きピストル自殺をする。それを料理の演出の一部としているのがすさまじい。
■ストーリー
サーチライト・ピクチャーズが贈る、極上のスリルに満ちた驚愕のフルコース・サスペンス！死ぬほど素敵な夜（ディナー）へようこそ。太平洋に浮かぶ孤島の人気レストランを訪れたカップル。目当ては予約が取れない超一流シェフが振る舞う極上のフルコース・メニュー。ただそこには想定不可能な“サプライズ”が添えられていた。三ツ星シェフが監修した誰もが虜になる“極上の美食”と社会風刺をきかせながら五感を刺激する没入感のある物語が融合した唯一無二の映像体験。さらに、料理、演技、衣装についてスタッフが語り尽くすボーナス・コンテンツもあわせてご堪能ください。
■感想
すさまじいレストランだ。超一流シェフが、選ばれた者だけを招待するレストラン。太平洋の孤島のレストラン。従業員たちは共同生活をし、料理にだけ心血を注ぐ。シェフはすべてを制御し、スタッフたちは規律正しく動いている。
ディナーに参加するセレブたちはいかにもな感じだ。偶然入り込めたカップルは異様な雰囲気にしり込みしているのだが…。シェフが最初に料理のうんちくをかたり、料理が配られる。風刺が利いている料理が登場し、セレブたちは困惑するのだが…。それが一流の料理だと知ったかする者もいる。
誰も知らないはずの客たちの情報が料理の中に登場してくる。不正経理の秘密がタコスに印刷されていたり…。このシェフはどこで情報を仕入れたのか、得体の知れない恐ろしさがある。セレブたちは自分の財力を使ってこの店を潰すと激怒するのだが…。
シェフはまったく気にしない。そのまま料理が続き、変化があるのは…。次の料理の前に副シェフが登場し、自分の才能の無さを嘆き自殺する。ここで、このレストランが普通でないことに気づく客たち。脱出不可能な異常者たちのレストランだった。
シェフとスタッフたちの料理が完成するのは、客を含め全員が死ぬこと。すべてのスタッフがシェフに心酔しており、死ぬことに躊躇がない。逃げ出そうにも孤島から脱出はできない。指を切られる者もいる。ひとりの若い女がシェフの部屋にある無線機を使って助けを呼ぶのだが…。
沿岸警備隊の男がやってきて…。なぜシェフやスタッフがこんなことをするのかの理由は説明されていない。ただ、レストランの内部では高級レストランの雰囲気とサイコパスの雰囲気は近いというのがわかった。
デザートで皆殺しになるのがすさまじい。