ザ・キッチン


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 2023.3.24     マフィアの妻たちが成り上がる【ザ・キッチン】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
3人の専業主婦が主人公。夫たちがヘルズキッチンのゴロツキであり、FBIに逮捕されてしまう。生活に困った主婦がマフィアのしのぎを手に入れる物語だ。最初は堀の中の亭主たちの威光を使おうとしたのだが、新たなボスと対立することになる。主婦たちが様々なアイデアをだし地元の住人たちから信頼されると徐々に風向きが変わってくる。

3人の主婦がいつの間にかマフィアを支配し、ついには対立するマフィアと協力体制を作り上げている。特殊なのが、ある主婦は地元に両親が住んでおり、マフィアのボスとなった娘に苦言をていしたりもする。夫たちが出所した際に、マフィアの均衡が崩れる。ここで、最後まで夫は男の威厳を保ちたいと考え妻と対立することになるのだが…。

■ストーリー
舞台は1978年の悪名高いヘルズキッチン。主人公である専業主婦たちのゴロツキ亭主どもは皆、FBIの手で塀の中の住人になっていた。生活に困り、憤懣やるかたないレディたちは何と、アイルランド系マフィアのシノギに自ら手を染め――意外にも、次から次へと手際良くこなしていく。それも違法ビジネスの運営から、文字通り、ライバルの始末に至るまで……。

■感想
夫たちがFBIに逮捕された。残された妻や子供たちは生活に困るのだが…。主婦たちが夫の代わりにマフィアを仕切ることになる。新たなボスがいたのだが、対立し、ついにはボスを殺害してしまう。ガブリエルというサイコパスな殺し屋が仲間についたことが大きいのだろう。

ただの主婦ではあるが、地元民たちへの愛ある行動で次第に支持されていく。住人から信頼され金と権力を手に入れた主婦たち。ついには対立する組織から同盟を組まないかと連絡がくる。すでにこの時点でマフィアのボスとしての貫禄がでている。

主婦たちが権力を手にし変わっていく。主婦たちの中でも仲間割れが発生し、男に走る者、黒人としての力を示したい者、純粋に権力を維持したい者。それらの対立で主婦のひとりが殺されることになる。当たり前に、殺し殺されの関係となる。

大金を払って殺しを依頼する。自分たちが狙われていると知ると、それよりも高い金を払い逆に相手の殺害を依頼したり。やりたい放題の主婦たちだが、遂に夫たちが出所してくる。夫たちは妻たちの活躍を喜ぶかと思いきや…。

結局、男は自分たちの威厳を示すために今までと同じような仕事をしようとする。対して妻たちは手に入れた権力を放したくはない。子供たちの世話をするのが妻の仕事と考える男と、外に出て権力を示したい妻。まさに専業主婦が仕事をすることの対立に近い。

妻と夫の対立はついには殺し合いに発展し、他グループのマフィアと手を組んでいる妻たちが勝利する。恐ろしいのは妻から夫への殺害を依頼するシーンだ。ここまでくると、家族とは何なのかと考えてしまう。

妻たちが成り上がっていくシーンが最高だ。



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