2022.9.20 セレブたちの人間狩り【ザ・ハント】
ザ・ハント [ ベティ・ギルピン ]
評価:3
■ヒトコト感想
序盤からかなりの引きの強さがある。見ず知らずの男女が広大な草原で目を覚まし、中央の箱には一匹のブタと多数の武器がある。次々と狩られていく男女たち。生き残った者たちは、何者かに狙われていると知り、散り散りになり逃げだそうとする。セレブたちが娯楽目的で人間を狩っているという体なのだが…。
武器を与えるのはどうなのだろうか。逃げ出した者たちは近くのガソリンスタンドに逃げ込むが、そこもセレブたちが作り上げたものだった。ウクライナの一部の場所を全て制御したセレブたち。ひとりの女がセレブたちへの反撃を試みるのが最高だ。様々な仕掛けを潜り抜け、アメリカ大使館員と思わしき人物も偽物と見破り、ついに首謀者にたどり着くのだが…。
■ストーリー
広大な森の中で目覚めた12人の男女。ここがどこなのか、どうやって来たのかも分からない。あるのは巨大な木箱に納められた一匹の豚と武器の数々。すると突然銃声が鳴り響き、何者かに狙われる。武器を取り、逃げまどいながら、やがて彼らは気がつく。ネット上にはびこる噂、「人間狩り計画」―セレブが娯楽目的で一般市民を狩る“マナーゲート"が実在することを。
■感想
セレブたちが自分たちの楽しみのために、ある特定の人々を集めて狩る。楽しみの面もあるのだろうが、それよりも集められた人物たちに意味があることがラストに判明する。セレブたちの偽情報を流して職を失わせたことに対する復讐ということらしい。
ただ、解せないのはなぜ狩られる側に武器を提供したのかということだ。それにより自分たちが死ぬ危険性も高まっている。軍事顧問付きで完璧な計画のはずが、ひとりの女の高い知能と戦闘力によりセレブたちは窮地に追い込まれていく。
本作のメインは、中盤までのどこまでが仕組まれたことかわからない部分なのだろう。まず最高なのは、女がガソリンスタンドへ到達した際に、そこが偽物だと看破し、あっさりとせん滅している部分だ。その後、スタンドに放置されている車には爆弾が仕掛けられているなどをすべて見破っている。
セレブたちの無線を傍受し、電車に飛び乗り逃げ出そうとする。かなりのサバイバル能力のある女だ。途中で、同じく逃げ続ける男と出会うが、その男も偽物だと気づいて殺害している。
今いる場所がウクライナということが判明してから、アメリカ大使館へ助けを求めるのだが…。そこでも、大使館員が偽物だと見破り殺害している。敵の本拠地へ入り込み激しい銃撃戦の末、セレブたちと軍事顧問の男も倒している。
違和感を覚えたのは、セレブたちのリスク管理の甘さだ。職を追われたとはいえ、こんな危険なことをすることに意味があるのだろうか。ただ狩りをしたいだけなら、武器を与えずただ狩りをすればよいだけだろう。結果的にはセレブたちは全滅している。
序盤のミステリアス感は強烈だ。
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