ザ・フォーリナー 復讐者


 2023.6.22    レストランのオーナーが実は元特殊部隊だった【ザ・フォーリナー 復讐者】

                     
ザ・フォーリナー/復讐者 スペシャルエディション [ ピアース・ブロスナン ]
評価:3

■ヒトコト感想
ジャッキーチェン主演の復讐物語。レストランのオーナーで一人娘と平穏な暮らしをしていたクワン。北アイルランドのテロ組織の爆弾テロで娘を亡くし復讐の鬼となる。ただの老人でしかないクワンが復讐のために動き出す。序盤はただのレストランのオーナーに何ができるのか?と思っていたが、だんだんと特殊部隊的な動きをしてくる。

なぜ?と思って見ていると、実はクワンは元アメリカの特殊部隊にいたという設定が登場してくる。北アイルランドの副首相であるリアムに犯人を教えろと脅迫する。リアムからすると余計なとばっちりなのだが…。クワンが日常にある品物で時限爆弾を作ったり、リアム周辺の警備担当者を子ども扱いするのが最高だ。

■ストーリー
ロンドンでレストランのオーナーとしてつつましい生活を送るクワン(ジャッキー・チェン)。平穏無事な生活を送っていた中、突然たったひとりの高校生の娘が無差別テロに命を奪われてしまう。クワンは復讐の怒りに煽られ、静かに爆発していく。彼は犯人を探すうちに、北アイルランド副首相のリアム・ヘネシー(ピアース・ブロスナン)にたどり着く。ヘネシーは、官僚としての仕事で過去に抱えた問題に脅かされていた。クワンの犯人を追うあくなき執念が、昔アメリカの特殊部隊出身であることを浮き彫りにしていく。次第に明らかになっていく二人の過去。敵か、味方か…孤独な男たちの戦いは、想像もしない結末へと向かっていく―。

■感想
幸せなクワンは一人娘を失った瞬間、どん底に落ちる。目の前で娘が卒業式のドレスを買いに店に入る。次の瞬間、店が爆発する。イギリスでは北アイルランドのテロはないことになっているが、はねっ返りの組織の一部がテロを企てる。

リアムたちからすると、内部犯行というのははっきりしているが、犯人の特定にまでは至っていない。クワンはそれを知ってか知らずか、犯人の名前を知るためにひたすらリアムへと接触しようとする。最初は正攻法できていたのだが…。最終的には脅迫をすることになる。

クワンはただのレストランのオーナーのはずが、いつの間にか特殊部隊のような動きをしている。それはレベルアップしすぎでは?と思ったが、実はクワンは特殊部隊出身というのが後から設定として登場してくる。身近なもので時限爆弾を作成し、リアムの屋敷のトイレを爆発させたりもする。

内部のテロ犯を探しだすためにリアムの甥が動き出す。このリアムの甥とクワンの対決は特殊部隊出身同士の激しい戦いとなる。ジャングルでの戦いでランボー的な雰囲気すらある。

クワンはすでに夢も希望もないのだろう。死ぬ気で復讐に力を注ぐ。実はテロ組織の中にリアムの愛人がいたことで、リアムの副首相としてのキャリアも終わる。イギリスの政府関係者と北アイルランドの副首相であるリアムが裏取引をしているのが強烈だ。

跳ねっかえりのテロを抑えるために何をする必要があるのか。クワンがリアムを狙ったのは間違いではない。イギリス内部では、北アイルランドのテロを恐れる文化というのは存在するのだろう。

ジャッキーの動きは健在だ。



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