ザ・ゴールドフィンチ


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 2023.4.12     チビでメガネな少年がたくましく成長する【ザ・ゴールドフィンチ】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
テオの波乱万丈な人生を描いた作品。どうやら原作小説があるようだがそれは未読だ。少年時代のテオがメトロポリタン美術館での爆弾テロに遭遇する。一緒にいた母親を失い、同級生の富豪の家に引き取られることになる。序盤は富豪の子どもとなったテオが、爆弾テロのトラウマに悩まされながら、同じくテロで生き残った女の子と再会したりもする。

テロの被害を逃れた名画のひとつをテオがこっそりと持ち帰っていた。爆弾テロのトラウマを消すため絵を隠し持つテオ。何かとフラッシュバックするテロの映像。青年となったテオは骨とう品の営業として成功するのだが…。テロの影響は青年となったテオにもへばりつくことになる。テオの強烈な人生が描かれている。

■ストーリー
“テオ”ことテオドア・デッカーは13歳の時、メトロポリタン美術館の爆破テロ事件で母親を失う。その出来事は少年の人生のコースを変え、悲嘆と罪悪感、再出発と救済、そして愛が織りなす、波乱万丈の運命へと旅立たせる。そんなテオがどんな時でも肌身離さず持っていたのが、あの悲劇の日に手に入れた一筋の希望……止まり木に鎖でつながれた1羽の小鳥の絵、「ゴシキヒワ」だった。

■感想
テオは爆弾テロで母親を失ったため、同級生の裕福な家庭に引き取られることになる。序盤はテオの状況が段々とわかってくることになる。13歳が突然人の家族の中に入り込むというのはかなりハードだ。その家の両親はテオのことを温かく迎え、同級生の親友も良いやつなのだが…。

兄弟たちや、家族ではないという後ろめたさがテオの心を粟立たせることになる。テオはそれでも表面上は普通に過ごしており、同じく爆弾テロで被害にあった少女の元に会いに行ったりもする。

テオの元に母親と別れ再婚していた父親が現れる。そのため、富豪の家庭から父親とベガスで暮らすことになるのだが…。父親はあきらかにテオの遺産目当てだ。母親がテオのために用意した金を、父親は自分の事業のために使おうとする。

ここでテオと父親の関係は崩壊する。そして、父親は事故死しテオは家を離れることになる。ここからテオがどのように成長したのかは不明だが、次の場面では背が高くなり、骨とう品店での営業として将来を嘱望される存在となっていた。

成長したテオは懐かしい富豪の家族と再会する。それまでチビで眼鏡の子どもだったテオが、将来有望な営業マンとなっている。家族たちは喜び、当時、テオのことをイジメていた親友の妹は、テオにすり寄ったりもする。

骨とう品店の営業として贋作を人に売りつけたためピンチになるテオ。そこから、美術館から持ち出した絵画の噂が広がり、テオがもっているのでは?と怪しまれたりもする。ラストでは絵を奪うための血なまぐさい争いもある。

テオの人生が描かれた作品だ。



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