ターゲット


 2023.8.27    ローズのはちゃめちゃ具合が最高だ【ターゲット】

                     
ターゲット/ビル・ナイ,エミリー・ブラント,ルパート・グリント,ジョナサン・リン
評価:3

■ヒトコト感想
几帳面な凄腕殺し屋のビクターが、ターゲットである詐欺師のローズを狙う物語。いつの間にかローズとビクターが仲間となっており、別の殺し屋からローズを守るという流れだ。基本はコメディでローズがあちこちで万引きしたり自由奔放に過ごす。それを几帳面なビクターがいさめるというパターンだ。

ひょんなことから一般人のトニーも仲間に加わり、最終的にはビクターの家で隠れながら殺し屋から逃げるのだが…。ローズの傍若無人ぶりにビクターが翻弄されるのが良い。そもそもが大物ギャングにローズが詐欺を働いたことからビクターに狙われたはずなのだが、いつの間にか仲間になっている。几帳面なビクターがローズに感化され変わっていくのも良い。

■ストーリー
知的で腕利きの殺し屋ビクター(ビル・ナイ)は、贋作を使いギャングから大金を騙し取った 詐欺師ローズ(エミリー・ブラント)の殺害を依頼される。ビクターは1日中ローズを付け狙い何度も暗殺を試みるが、その都度邪魔が入り中々ローズを仕留められない。しびれを切らしたギャングのボスファーガソンは自らの部下にローズの始末を命令した。邪魔の入らない駐車場で、ビクターがやっとローズを撃とうとしたその時、ギャングの部下が現れ同じくローズを狙っていた。

何を血迷ったのか、ビクターはギャングの部下を撃ち殺し結果としてローズを助けてしまう。ビクターはもう一人のギャングの部下にローズ共々捕まってしまい、絶体絶命の危機に陥る。そこに偶然居合わせたただの一般人トニー(ルパート・グリント)のおかげでピンチは脱したものの、ギャングと、さらに新たに雇われた殺し屋に追われる事になってしまう・・・。

■感想
詐欺師のローズが鮮やかな手並みで大物ギャングに偽物の絵画を売りつける。怒り狂ったギャングはビクターを雇いローズの殺害を依頼するのだが…。ローズの奔放ぶりがすさまじい。カフェの近くを通ると客が飲んでいる飲み物をいただいたり、店で万引きするのは当たり前になっている。

ビクターはライフルのスコープを覗きながら、ローズの暴れっぷりに驚いたりもする。最初はローズを殺す気でいたビクターも、ギャングの部下に狙われているとわかるとローズを守ったりもする。

ビクターとローズとそこに居合わせたトニーは、いつの間にか仲間となり、ギャングがあらためて雇った殺し屋から逃げることになる。トニーの役割が微妙だが、ローズに翻弄されるのはかわらない。ビクターの指示を聞かずに自由に動き回る。

ビクターが几帳面するぎるというのはあるのだが…。ホテルで隠れていても、同じフロアにギャングが居合わせており、そこでも狙われたりする。ローズの暴れっぷりがビクターを少しづつ変えている。伝説の殺し屋であるはずのビクターだが、そんなことお構いなしのローズが良い。

ビクターの家に逃げ込むローズたち。ビクターの家が強烈だ。几帳面な性格をあらわすように、すべての家具にビニールのカバーがしてある。色も全体として暗い色で統一されている。暇な時間があれば銃を分解しメンテナンスをする。

トニーがいつの間にかその才能をビクターに認められ、ビクターの弟子となる。ギャングの殺し屋がやってきてローズと共にわちゃわちゃしたのだが…。ビクターとローズがいつの間にか恋仲になったりと、終始コメディの要素が強い作品となっている。

エミリーブラント演じるローズのキャラが良い。



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