スマーフ スマーフェットと秘密の大冒険


 2022.4.30      どこかで見たことがある青い小人【スマーフ スマーフェットと秘密の大冒険】

                     
スマーフ スマーフェットと秘密の大冒険 [ デミ・ロヴァート ]
評価:3

■ヒトコト感想
青い体で白い帽子をかぶった泥人形のようなキャラクターのスマーフ。小人のように小さいのだが、その生態は不明だ。森の中に住む妖精のような扱いなのだろう。スマーフ村は男ばかりで、唯一の女の子であるスマーフェットが実は意地悪な魔法使いであるガーガメルにより作られた存在だと判明する。そもそもスマーフって何?と思うかもしれない。作中でも詳しく語られることはない。

スマーフ毎になにかしら個性がある。力の強いスマーフやマニュアルを読み込む勉強家のスマーフまで。スマーフェットだけはよくわからない。ガーガメルがスマーフェットを捕まえ、スマーフェットから魔法のエキスを吸い取り自分の力にしようとする。ガーガメルの風貌がハゲでサイドだけ髪の毛がある状態なので、ステレオタイプな意地悪魔法使いだ。

■ストーリー
遠いどこかの森にある村で、小さな青い妖精スマーフたちは幸せに暮らしていた。スマーフ村で唯一の女の子・スマーフェットは、ある日禁断の森でふしぎなスマーフと出会い、そのスマーフが落とした帽子から失われた村があることを知る・・・。ところが、意地悪な魔法使いガーガメルにその帽子を奪われ、失われた村の存在を知られてしまう。このままでは、禁断の森に住むふしぎなスマーフたちが危ない!新たな仲間たちを救うため、スマーフェットはヘフティ、クラムジー、ブレイニーと共に、禁断の森へ旅に出る!

■感想
青い妖精のスマーフ。妖精といっても小人のようなイメージかもしれない。白い帽子をかぶり体は青い。まるで粘土細工のような妖精だ。スマーフの村の中では男しかいないというのが特徴だろう。そこにスマーフェットが入り込み…。

ガーガメルはスマーフの村を探し続ける悪い魔法使いだ。ガーガメルや仲間の猫とハゲタカが良い味をだしている。特に猫たちはまるでトムとジェリーのトムのような雰囲気をだしている。ガーガメルの無茶ぶりに対して、一生懸命答えているのが健気でかわいらしい。

スマーフはそれぞれに得意なことがあるのだが、スマーフェットだけが特殊で、他者の能力を吸い取る力がある。吸い取ったからといってその能力が使えるようになるわけではない。ガーガメルがスマーフを狙っていることを知ったスマーフは別の村にその危機を知らせようとする。

スマーフ村は、男だけの村ではあるが、もうひとつの村は女のスマーフだけの村となっている。スマーフとガーガメルの戦いはそれまでのほのぼのとした展開から、一気に激しくなる。

ガーガメルが開発した氷玉は強烈だ。ぶつけると相手があっという間に氷漬けになってしまう。ガーガメルに捕らわれたスマーフたちは、魔力をガーガメルに吸い取られることになる。ガーガメルが魔力を得たことによる一番の変化は、ハゲ頭がリーゼントになっているという部分だろう。

ラストではガーガメルの魔力をスマーフェットが吸い取ることで、ガーガメルを倒している。スマーフのキャラ的な魅力は特にないのだが、スマーフのキャラだけはなぜか妙に印象深い。

スマーフを見ると、どこかで見たことがある、という印象を受けるだろう。



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