SISU/シス 不死身の男 [ ヤルマリ・ヘランダー ]
評価:3
■ヒトコト感想
無口な老兵がたったひとりでナチス相手に大暴れする。掘り当てた金を運ぶ老人のコルピ。愛犬と共に荒野を歩いていると、目の前にはドイツの残兵が戦車に乗ってやってくる。つるはし一本を抱えて歩く老兵。ナチスの別部隊に金塊を運んでいることを気づかれたため、ナチスに追われることになる。
コルピは伝説の暗殺者であり、ソ連軍から恐れられていた。コルピはまさに不死身だ。戦車からマシンガンを一斉照射されたとしても、逃げ切ってしまう。コルピを縛り首にしたはずが、コルピは生きていた。ナチス兵士からするとコルピは化け物に見えたのだろう。いくら殺したとしても死なない。ラストで飛行機に乗って逃げる中尉を追いかけ、飛行機にぶら下がるのはすさまじい執念だ。
■ストーリー
1944年 第二次世界大戦末期、ソ連に侵攻され、ナチス・ドイツに国土を焼き尽くされたフィンランド。凍てつく荒野を旅する老兵アアタミ・コルピ(ヨルマ・トンミラ)は、愛犬ウッコを連れ、掘り当てた金塊を運ぶ途中でブルーノ・ヘルドルフ中尉(アクセル・ヘニー)率いるナチスの戦車隊に遭遇、金塊も命も狙われるハメに。アアタミが手にしているのは<ツルハシ1本>と<折れない心“SISU”>だけ。
それでも、ナチス戦車隊相手に、機銃掃射を浴びても、地雷原に追い込まれても、縛り首にあっても、挙句の果てに戦闘機にツルハシ1本で食らいついても、絶対に死なない! それどころか、戦場にたまたま落ちていた武器と知恵で次々とナチス軍を討ち破る!彼こそはかつてソビエトとの冬戦争に参加し、家族を殺された報復として、たったひとりで300人ものソビエト兵を殺した<伝説の兵士>だった。アアタミはいかにして戦い、そして生き抜くのか――。そしてアアタミの目的地とは――?
■感想
金を掘り当てた老人が、犬と一緒に荒野を歩む。目の前にはナチスの戦車と兵士たちがいる。見逃されたかと思いきや、別部隊が後ろにおり…。ここでコルピの荷物を奪おうとしたナチス兵たちをすべてコルピひとりで殺害してしまう。
銃弾の発射音が激しく鳴り響く。コルピは老人とは思えない機敏な動きで兵士たちを倒している。コルピを見逃したブルーノ中尉はコルピを追いかけるのだが…。このナチス兵とコルピの対決が本作のメインだ。大量の地雷原でコルピは馬を失うのだが…。
全編グロテスクな展開となる。コルピの圧倒的な残虐性。ナチス兵は下っ端兵士を人とは思っていないのか、地雷原を先に歩かせて安全なことを確かめて移動している。コルピは大量のナチス兵に対して地雷を使いながら戦っている。ゲリラ戦がすさまじい。
死体の中に紛れながらナチス兵を倒していく。湖の中に潜ると信じられないほど長い時間潜っていられる。しびれを切らしたナチス兵が湖に入ると、コルピにやられ湖は血で染まる。こうなると、ナチス兵がいいようにやられるだけだ。
コルピはナチス兵につかまり縛り首にされる。ここでコルピは死んだと思いきや、首吊り状態でも生きているのは信じられない生命力だ。生き残ったコルピは先回りしブルーノたちが逃げようとする先にまちぶせている。コルピを縛り首にした縄が落ちている。
明らかにコルピが生きている証拠だ。この時点で、ナチス兵たちはコルピを恐れている。最終的にはコルピを目の前にしてナチス兵たちは逃げ出している。ブルーノがひとり飛行機で逃げようとするのすら逃がさないコルピの執念はすさまじい。
飛行機が墜落してもコルピは死なない。