2023.1.16 ネットワークエンジニアの必読書だ 【新視点で設計する 企業ネットワーク高度化読本】
評価:3
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■ヒトコト感想
作者の松田次博氏については前からある程度の情報があった。自分の仕事とわりと関係のある分野の人なので、サイトなどは定期的に訪れていた。作者の最新のネットワーク関連の本ということで読んでみた。やはり自分の仕事に近い部分なのでいろいろと勉強になった。ネットワークに特化した内容となっているが、後半ではロボットについても書かれている。
ネットワークは繋がって当たり前。アプリやサービスのように目に見えて評価されたり、バズったりするものではない。有名なサービスを立ち上げたエンジニアのように注目されるものではない。ある意味、縁の下の力持ち的な存在ではあるが、重要な存在なのだろう。本作では描かれていないが、様々なトラブルも経験しているだろうことは容易に想像できる。
■ストーリー
知っておくべき企業ネットワークのトレンドと目指すべき姿。企業ネットワークを高度化するための新しいアイデアや、筆者の実際の実現例を数多く示した書籍です。新しいアイデアを生かした企業ネットワークの高度化にぜひとも役立ててください。
■感想
ネットワークエンジニアとして独自性のある提案をする。単純にコスト削減ではなく高度化を目指す。提案される側からすると理想的な内容かもしれない。既存踏襲だとか、前回と同じという提案は安心できるが変化はない。作者のように新しいことにチャレンジするのは魅力的だ。
作中ではそこまで書かれていないが、かなりトラブルや困難があったというのは想像できた。まだ誰もやっていないことをやろうとすると、想定外なことが起きる。実はできませんでした、ではすまされないのがネットワークなだけに神経をすり減らすPJなのだろう。
見守りソリューションとしてロボットを使ってのプロジェクトを担当していたのだろう。ネットワークエンジニアとは毛色が違うが、実証実験からサービス化までを担当している。この手の実証実験はなにかと問題や不足な部分があり、サービス化にまではたどり着けないのが良くあることだ。
それが、うまいことサービス化として前倒しに成功したというのはかなり珍しいパターンだろう。うまくいったプロジェクトをピックアップしているのだろうが。。失敗例も読んでみたいと思った。
プレゼンもうまく新規プロジェクトも成功させる。非の打ちどころのない存在のように思えるのだが…。こんな失敗がありました、という自責の失敗例についても読んでみたいと思った。ネットワークは繋がって当たり前なので、切り替えに失敗して繋がりませんでした、はかなり大問題になる。
何かしらやらかしたりはしていないのだろうか。うまくいって当たり前のことに新しいチャレンジをして成功させるというのはかなりすごい。
ネットワークエンジニアにとっては、過去の技術を含め網羅されているので、参考になることだろう。
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