サイレント・トーキョー


 2023.10.20    衝撃的なイヴの渋谷の爆破シーン【サイレント・トーキョー】

                     
サイレント・トーキョー [ 佐藤浩市 ]
評価:3

■ヒトコト感想
爆弾テロの強烈さが描かれている。序盤では誰が何の目的でやっているかわからない爆弾テロ騒ぎが起こる。その後、犯行予告が行われ、渋谷のハチ公前で爆弾テロが計画されていた。刑事目線と犯人と関係がありそうな人物の目線で描かれている。イヴの夜を楽しみにしている者。犯行予告を面白がり渋谷に集まる若者たち。ユーチューバーが生放送しながら爆弾テロの騒ぎを煽る。

まさに今の日本で同じように危険な爆弾テロ予告があったとしても、同じ状況になりそうな気がした。そして、実際に爆弾が爆発する。その描写がすさまじい。次々と爆風に巻き込まれていく若者たち。自業自得なのだが、その衝撃はすさまじい。犯人の目的がその後語られているのだが…。爆弾テロの描写が本作のメインだろう。

■ストーリー
12月24日、東京。恵比寿に爆弾を仕掛けたとTV局に電話が入る。半信半疑で中継に向かった来栖公太は、そこにいた主婦・山口アイコとともに犯人の罠にはまり、実行犯へと仕立てられてゆく。その様子を朝比奈仁が静かに見つめるなか、爆発は起きた。そして次の犯行予告が動画サイトに上げられる。「標的は渋谷・ハチ公前。要求は首相との生対談。期限は午後6時」。

独自の捜査を行う刑事・世田志乃夫と泉大輝、不可解な行動をとるIT企業家・須永基樹、イヴの夜を楽しみたい会社員・高梨真奈美、そして一帯を封鎖する警察、事件を一層煽るマスコミ、騒ぎを聞きつけた野次馬たち。様々な思惑が交差する渋谷に“その時"が訪れる。それは、日本中を巻き込む運命のXmasの始まりだった。

■感想
序盤、爆弾予告がTV局に入る。半信半疑なまま現場に向かう公太。そこには主婦のアイコがおり、慌てふためきながら爆弾予告の話をする。実際に爆弾のようなものが爆発したことで、すべては真実だと判明する。

まさか、という思いで現場に入り込むTV局の者が、実際に自分の座るベンチの下に爆弾があり、動くと爆破されるとわかった時の混乱はすさまじい。巧妙な爆弾テロと犯人の目的がわからないまま、物語は進んでいく。別パートではIT起業家の須永が何かしら裏がありそうな表情で夜の街を徘徊している。

明らかに世間に対して恨みがあるような雰囲気の須永。須永が爆弾テロ犯で須永に興味を示す真奈美たちを邪見にする。渋谷での爆弾テロ予告があってからが本作のメインだ。首相がテロ犯に対して毅然とした態度でのぞむと宣言する。

若者たちは面白がって渋谷に集まってしまう。まさに現代のテロ予告の様相を示している。動画サイトで予告し、それを見た野次馬たちが現場に集まる。警察が規制線を張っていたとしてもおかまいなしに、まさか本当に爆弾テロが行われるとは誰も思っていないような雰囲気だ。

爆弾の爆発描写はすさまじい。渋谷に集まった若者やユーチューバーたちが次々と爆破に巻き込まれていく。警察が張った規制線の遥か先まで爆風が広がる。須永を追いかけていた真奈美とその友達は爆風に巻き込まれてしまう。

須永が犯人の可能性が高いのだが…。実は意外な人物が犯人だった。終盤ではなぜ犯人が爆弾テロを実行しようとしたのか。そして、須永との関係が描かれている。正直、このあたりはどうでもよいかもしれない。すさまじいインパクトがあるのは間違いなく爆破シーンだ。

イブの夜に渋谷のど真ん中で爆弾テロを実行したら、同じような結果になりそうだ。



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