セブン・サイコパス


 2023.2.6     サイコパス大集合【セブン・サイコパス】

                     
セブン・サイコパス ブルーレイディスク
評価:3

■ヒトコト感想
サイコパスたちが多数登場する作品だ。軽快な音楽と登場人物たちの軽妙な語り口で、明るい作品のように思われるが、突然登場する残酷描写には強烈なインパクトがある。サイコパス大集合だ。ウサギを抱えた正義の殺人犯や、相手を追い詰めるために自分の首を切り裂く男など。残酷描写がそのまま映像として表現されているのですさまじいインパクトがある。

結局のところ作家はサイコパスの情報を仕入れてはいるが、一番身近にいる友達が一番のサイコパスだったということだ。マフィアのボスもそれなりにサイコパスだ。ペットの犬を助けるために周りがあきれるほど執着する。犬のために死ねるくらいの勢いがある。サイコパスだから変にこだわりがあるのだろう。

■ストーリー
新作「セブン・サイコパス」の執筆が進まず悩む脚本家が、ヒントを得ようと出した「イカれた奴募集」の広告。現れたのはウサギを抱えた正義の殺人犯、何よりも犬を愛するマフィア、ダイヤのエースを残すヒットマン、復讐心を抱える非暴力の信心深い男──彼らが巻き起こすトラブル、そして執筆される脚本。現実と空想が交錯し、その結末は、映画を超える?!

■感想
脚本家が何気なくサイコパスの情報を求める。まず、トランプのジョーカーを現場に残し、連続殺人を続ける男が登場してくる。この男は間違いなくサイコパスだが、顔を隠している。実は脚本家の友達がその殺し屋だっとあとで判明するのだが…。

なんの感情もなく相手を射殺する。知り合いの女が、自分たちを狙うマフィアのボスの女だと知ると、あっさりと腹を銃で撃つ。マフィアのボスが丸腰で犬を返してほしいからとやってくるも、あっさりと背中を撃つ。血も涙もない、何の感情も持ち合わせない異常者だ。

ウサギを抱えたサイコパスカップルはすさまじい。世直しとして犯罪者を自らの手で始末しているという流れなのだが…。殺し方がとんでもなく残酷だ。生きたままガソリンをかけて焼き殺したり、横になった犯罪者たちを次々と首を切断して殺害していったり。

脚本家にサイコパス具合を伝える会話の中で登場してくるのだが、その映像がそのものずばり登場してくるのはすさまじい。ポップな音楽とは相反する映像。音楽でごまかすことはできない。このあたり、耐えきれない人もいるかもしれない。

脚本家の友達は、映画に憧れ激しい銃撃戦で死ぬことを求めている。このあたりも自分の目的のために、相手がそれにふさわしくないと怒ったりもする。ラストにふさわしい死に場所を求め、マフィアを呼び寄せて激しい銃撃戦を求める。犬を盾にマフィアのボスと対決する。

明らかにサイコパスに囲まれた脚本家は、もはやこの時点で嫌気がさしているのだろう。映画は大ヒットしたとしても、サイコパスたちと付き合うと禄なことがない。

強烈な残酷描写が印象的だ。



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