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 2024.1.25     さすがデジタルネイティブ世代だ【search/#サーチ2】


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評価:3

■ヒトコト感想
前作はかなり画期的であった。常にパソコンの画面上での映像となる。自身を表示するのもface timeなどのカメラ映像となる。引き続き同じ手法をとっているのだが…。驚きなのは主役である高校生のジューンのIT能力の高さだ。パソコンの前にいるだけで世界中のすべての情報が収集できるようで、まるでハッカー風な動きを見せている。

母親やその恋人のサイトを覗くためにパスワードを連想してチャレンジしたり。様々なアプリを駆使してハッキングに活用している。コロンビアで行方不明となった母親を探すために、現地の何でも屋をネット経由で頼んだり。かなりやることが先進的すぎる。物語としてはミステリアスな展開となり、二転三転する展開がはらはらドキドキする。

■ストーリー
ロサンゼルスから遠く離れた場所で行方不明になった母を捜す<デジタルネイティブ世代>の高校生ジューン。検索サイト、代行サービス、SNS…使い慣れたサイトやアプリを駆使し、捜索を試みる。スマホの位置情報、監視カメラ、銀行の出入金記録など、人々の行動・生活がデジタルで記録される時代、母は簡単に見つかるはずだった──不可解な事件はSNSで拡散され、国境を越えて大きなトレンドになっていく。BUZZに翻弄される中、真相に迫ろうともがくジューン。そこは“秘密”と“嘘”にまみれた深い深い闇への入り口だった──。

■感想
デジタルネイティヴ世代はここまでネットを使いこなすのだろうか?高校生のジューンがパソコンの前に座っている。基本はその画面の映像が続いていく。母親が恋人と旅行先で行方不明となる。電話や連絡はすべてパソコンの画面でやるのは当然として…。

ジューンがすごいのは、コロンビアの事件なので、現地の何でも屋を雇ってそこで情報を得たりもするところだ。まさにパソコンの前に座っているだけですべての情報を収集し事件を解決しようとしている。ここまで高いITスキルをもつのは普通なのだろうか。

母親が行方不明になる。ただ監視カメラの映像を見ると、実は母親はアメリカを出国していなかった。衝撃的な展開が続いていく。コロンビアで疾走したのは母親のふりをした別の人物だった。母親の恋人は国境付近で殺害されてしまう。

中盤まではどのような展開になるのかまったくわからない。母親が姿を消した理由は何なのか。ジューンが選択したのは母親のアカウントをハッキングし、メールや情報を盗み見ることだった。母親のアカウントのパスワードを予想してしまうのはやりすぎだろう。

物語のテイストはパソコンの画面上で巻き起こる事件なので、部屋から出た後のジューンを映すのは、監視カメラしかない。確かに作品としてはかなり苦しい制約がある中で、うまく監視カメラを使って映像化している。ラストの展開も、ジューンが監視カメラの映像をパソコンの画面上に写していたことからできたことだった。

スマホを操作するのに、本体が遠隔地にあったとしても、Siriを起動して操作できるのが前作とは異なる部分だろう。めまぐるしく変わるパソコンの画面が強烈だ。

ここまでのITスキルのある高校生女子が普通だとは思わない。



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