2024.12.2 ラスボスのエヴァンズの素性が明らかに【三体 エピソード27,28】
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評価:3
■ヒトコト感想
三体のシーズン1も結末に近づいている。前回までで三体世界との連絡を暴露した葉。現在でも三体世界と通信しているエヴァンズとの出会いを語る。ここでラスボスであるエヴァンズが登場し、ETOの本体である強固なガードで固められたタンカーについても語られる。三体艦隊はすでに50年前に地球へ向かっていることが判明し、400年後には地球へ到達する。
その前段として三体から陽子が地球に送られており、そのタイミングで物理学者が自殺している。まだこの段階では智子については語られていないが一部の科学者が陽子から高次元で情報を収集することについて予測されている。ここから、ETOのタンカーを破壊し三体世界との通信データを奪い取るまでがラストとなるのだろう。
■ストーリー
人類に絶望し、高度な異星文明を地球に招くことが理想となった葉文潔。だが紅岸基地を離れ、地球外生命体と交信する術はもうなかった。大学に戻った彼女はプロジェクトのために訪れた山村で、風変わりな外国人と出会う。マイク・エヴァンズと名乗るその人物は、絶滅危惧種を救おうと1人植樹に励む学者だった。人類の利己主義を批判し、どの生物も人間と同様に扱うべきだと“種の平等主義”を説くエヴァンズに、葉文潔は…。
葉文潔の聴取が進む中、三体世界から2つの陽子が送られ、2年前にそれが到着していたことが明らかになる。一見、無意味に見えるこの行為はその実人類の科学に枷をはめ、三体艦隊が到着するまでの4半世紀の間、革新が起こり得ないようにするためのものであった。楊冬の実験が成功し得ないことを知りつつ、なぜそれを伝えなかったのか。汪淼の疑問を見透かすかのように、葉文潔は娘という人間、そして彼女の死について語り始める。
■感想
地球外生命体との交信するすべをもたない葉。これで終わりではなかった。葉の三体世界とのつながりを引き継いだのは、人類に対して絶望しかない大富豪の御曹司であるエヴァンズだった。個人でひたすら植林をし続けたエヴァンズが、人類に絶望を覚える。
人類の力では地球を救うことはできない。人類がいる限りは地球は崩壊に近づいていく。エヴァンズの最終的な思想は三体世界での人類滅亡につながっていく。大富豪のエヴァンズだからこそできるタンカーでの第三の紅岸なのだろう。
作戦センターはすでにエヴァンズの存在を認知していた。ただ、エヴァンズがもっているであろう三体世界との通信データをどのようにして奪い取るかを思案している。ここまでで葉の役割は終わりなのだろう。スタートは葉ではあるが、すでに今の葉には何の権限も情報もない。
エヴァンズを止めることもできない。作戦センターはエヴァンズのタンカーにどのようにして襲撃するかを検討するのだが…。非常にやっかいなミッションだ。政府の襲撃を知った瞬間、エヴァンズは三体世界との通信データを削除する可能性がある。
ここで突如として登場するのがナノブレードだ。汪淼が開発したナノブレードでタンカーを50cm程度にスライスする。とんでもない計画だ。これがラストとなるのだろうが、どのようにして映像化されるのか楽しみで仕方がない。ETOの他の罪もない人々もエヴァンズと同じように50cm程度にスライスされる。
非常に残酷な攻撃ではあるが…。観衆を納得させる悪辣具合をエヴァンズ側に印象付けるのだろう。その先に、智子が登場し、人類に絶望を味合わせるのだろう。
結末は近い。
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