2023.6.6 NHKでやっているティーンの学園モノ風だ【サンタ・ボックス】
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評価:3
■ヒトコト感想
少女ケイリーが主人公の本作。どことなくNHKでやっていたティーンの学園物語のような雰囲気がある。美人でリーダーで誰からも慕われているいじめっ子のサラ。ケイリーは転校して早々、サリーのイジメっぷりを目の当たりにする。近所では老人のオットーがご近所さんから嫌われている現状がはっきりする。
ケイリーはイジメられっ子たちを助けようとするのだが…。サンタボックスを使い、なんでも願いを叶えてもらえる不思議な箱をうまく利用する。本作のメインはそれまで頂点に君臨していた者たちが、追い落とされる部分だろう。サラはメッキがはがれ、いじめられっ子たちが脚光を浴びることになる。となると、サラはサラで逆にみじめな感じになってしまうのだが…。
■ストーリー
少女ケイリーは、毎年のように家族に不幸な出来事が起きるクリスマスが大嫌い。そんな彼女のもとに、今年は一足早く不幸がやってきた。感謝祭の日、住んでいたアパートが火事になり、引越しを余儀なくされたのだ。引越し当日、クリスマス仕様に飾り付けされた隣家を見て顔をしかめるケイリー。さらに住人である老人オットーの悪い噂を聞き警戒するケイリーだったが、近所の悪ガキに庭を荒らされたオットーを助けたことから、親交を深めていく。
ある日のこと、ケイリーは玄関に置かれていた“サンタ・ボックス”を見つける。「願いを書けば叶える」と書いてある手紙を一笑して箱を放置するケイリーだったが、母のためにと半信半疑で書いた願い事が、数日後に果たされる。人への思いやりと感謝を忘れない孤独な老人の珠玉の言葉が胸を打つ、愛と友情のハートフル・ストーリー!
■感想
ケイリーはクリスマスの旅に何かしら不幸が起きるのでクリスマスがキライだった。母親の入院や父親の事故。貧乏でなんとか引っ越してきた町でも、何かしらトラブルの臭いがする。まずご近所を仕切っているサラの母親が強烈だ。
老人のオットーを排除しようとする思惑が強い。ケイリーに対してもサラの言うことを聞くように言う。ケイリーの母親は誰にでも態度を変えることなく、貧乏であろうとたくましく生活するタイプとなっている。序盤のケイリーはどちらかというとサラの母親と同じような思考に感じた。
ケイリーはサラに学校を案内される。様々なイジメられっ子たちのみじめな姿を目の当たりにする。サラからするとケイリーのように貧乏な子が多くいるらしい。サラの圧倒的な嫌な女感がすさまじい。イジメられる側もすでに圧倒的な格付けがされているので、サラに逆らうことなくいじめを受け入れている。
目が悪くて眼鏡の子は、いたずらされて壁に激突させる。背が低い子には頭からゴミ箱をかぶせたり。貧乏な子には身なりを辛辣に指摘する。
オチとしては、実はオットーが子どもたちに身銭を切ってサンタとしてプレゼントを渡していた。ケイリーが使ったサンタボックスについてもオットーがすべて用意していた。ケイリーがサンタボックスを使い、いじめられっ子にいじめの原因となる部分の対策のプレゼントをする。
その結果、サラは逆にみじめな立場となる。ケイリーがすべての大逆転をするという流れなのだが…。サラとその母親が今度はイジメられるような立場になってしまう。。。
NHKのティーンの学園もののような流れだ。
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