最後の決闘裁判


 2024.1.5    中世ヨーロッパの命を懸けた戦い【最後の決闘裁判】

                     
最後の決闘裁判 [ リドリー・スコット ]
評価:3

■ヒトコト感想
中世ヨーロッパの時代。史実として決闘裁判が行われたのは判明しているが、その内実をフィクションとして描いた本作。壮大なスケールで中世の戦いが描かれている。キャストがとんでもなく豪華だ。騎士の妻マルグリットを中心として、それぞれの目線で物語が描かれている。マルグリットの夫は割と自分勝手で独自の主張をする。そのタイプなので同僚から少し疎ましく思われている。

親友の騎士はイケメンで優秀で周りからの評判が良い。この親友がマルグリットをレイプしたことで、最後は決闘裁判にまで発展する。それぞれの視点で言い分が変わるのかと思いきや…。意外なほど観衆が思った通りの流れだ。マルグリットが実はすべて仕組んでいた、なんてことであれば衝撃的なのだが…。

■ストーリー
リドリー・スコット監督が、ジョディ・カマー、マット・デイモン、アダム・ドライバー、ベン・アフレックほか豪華キャストを迎え、圧巻の演出とスケールで挑む、史実として真相不明なままのフランス<最後の決闘裁判>の真相に迫る歴史スペクタクル。中世フランス──騎士の妻マルグリットが、夫の旧友に乱暴されたと訴えるが、彼は無実を主張し、目撃者もいない。

真実の行方は、夫と被告による生死を賭けた“決闘裁判”に委ねられる。それは、神による絶対的な裁き──。勝者は正義と栄光を手に入れ、敗者はたとえ決闘で命拾いしても罪人として死罪になる。そして、もしも夫が負ければ、マルグリットまでもが偽証の罪で火あぶりの刑を受けるのだ。果たして、裁かれるべきは誰なのか?あなたが、この裁判の証人となる。

■感想
まず映像が壮大だ。中世ヨーロッパの激し戦いがそのまま描かれている。マットデイモン、アダム・ドライバー、ベン・アフレックと主役級が同時に参加している本作。この中でもマット・デイモンが主役なのだろう。少し偏屈な騎士を描いている。

マットデイモンとアダムドライバーが親友役であり、見た目どおり、アダムドライバーは紳士で能力があり女にもモテモテという感じだ。マットデイモンは無理やりマルグリットを妻にしたような感じで領地を奪われたりとさんざんな目にあっている。

アダムドライバー視点では、親友を助けたいという気持ちはあるが、上司の命令は避けられずしぶしぶマットデイモンの領地を奪ったりしている。その中でマルグリットと出会い、そして恋をしていく。いくら女に不自由していないとはいえ、恋した気持ちはおさえられない。

そして、親友が不在のすきを狙って家に押し入りマルグリットをレイプしている。ここではっきりと事実が判明する。若干、マルグリットが誘っているのでは?と思わせるような描写があるのだが…。

ラストはマルグリット目線での物語となる。無理やり妻にさせられ、その後は嫁姑問題が勃発している。妊娠しないというのもマルグリットの立場を悪くしている。マルグリットの本心がこのマルグリット視点で見えるのだが…。

結局は最初の印象どおり、マルグリットは無理やりレイプされたことになる。何らストーリーとして謎解きやミステリアスな展開はない。ラストではそれぞれの主張が正しいと証明するために対決となる。激しい対決描写は見ものだ。

中世ヨーロッパの映像がすさまじい。



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