ルパン三世 ロシアより愛をこめて


 2022.6.24      ルパンの絵柄が古臭すぎる【ルパン三世 ロシアより愛をこめて】

                     
ルパン三世 TV SPECIAL ロシアより愛をこめて
評価:2.5

■ヒトコト感想
ルパンのマニアックなTVスペシャルシリーズ。今回はロシアが舞台なのだが、様々な要素がある。まず、いきなり図書館の受付の女が乳首丸出しでルパンといざこざを起こしている。この手のアニメで乳首がでるというのもルパンならでわだろう。金塊を巡る争いなのだが、謎の組織の教祖的な存在の男が特殊だ。

相手が何を考えているか読むことができ、なおかつ指で相手の体を貫くことができる。手のひらを相手の腹の中に突っ込んだりもする。教祖を狙撃しようとした次元の銃弾がすべてよけられてしまう。いくら相手の思考が読めるとしてもやりすぎだろう。ラストは頭を空っぽにしたルパンの銃弾を眉間に受けている。それでも死なない教祖はすさまじい。

■ストーリー
ロマノフ王朝の秘宝を頂きにルパンが参上。だが、またまた不二子の裏切りや銭形警部の邪魔が入り…。

■感想
まず絵がかなりマニアックだ。昔のルパン独特の風合いがあるのだが、それでもルパンや不二子の顔が違いすぎる。監督による影響が大きいのだろうが。。特徴としてはストップモーションを多用している。何か決定的な場面となると、絵が止まり劇画チックになる。

ここが驚きの場面ですよ、という感じで昔のアニメでよく見られた手法だ。最近のアニメではない手法なので、画面が止まるたびに違和感を覚えてしまった。巨人の星だとかそのレベルの昔のアニメのように感じられてしまった。

本作のポイントは間違いなく教祖的な男の存在だ。斬鉄剣を奪い取ったことで五右衛門を味方につける。さらには、いくら斬鉄剣がないとはいえ、五右衛門に対して指で戦っている。この教祖がすさまじいインパクトがある。

相手の思考が読めるため、相手がどのような攻撃をしようとしたかを察知し、攻撃をかわして指でひと突き。圧倒的な強さだ。ルパンたちが盗んだ金塊の持ち主である男に対しても、相手が多勢であってもひるむことなく攻撃している。ボスを目つぶしで目に指を突き刺すシーンはすさまじいインパクトがある。

教祖とルパンたちとの対決も強烈だ。次元が至近距離で教祖を狙撃するのだが、それらの銃弾をすべてかわしている。次元の思考を読み取り、銃弾をよけるなんてのは人間業ではない。次元が恐怖におののくシーンなんてのは久しぶりに見た気がした。

次にはルパンが登場しあほっぽい表情で教祖を狙撃する。定番だが、何も考えずに撃ったということで教祖を倒している。恐ろしいのは眉間に銃弾を撃ち込まれてもまだ教祖が生きていることだ。この教祖のインパクトが本作の全てだ。

劇画チックな絵が気になってしまう。



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