ルパン三世 ヘミングウェイ・ペーパーの謎


 2022.4.6      次元と五右衛門が対決【ルパン三世 ヘミングウェイ・ペーパーの謎】

                     
ルパン三世 ヘミングウェイ・ペ-パ-の謎
評価:2.5

■ヒトコト感想
ルパン三世のテレビスペシャル。かなり昔の作品なので、絵柄の古さが気になるのだが…。本作の売りは次元と五右衛門がそれぞれ別の組織に用心棒として雇われ、対決する流れだろう。お互いが渋々対決し、そこから、お互いを傷つけないように逃げ出したりもする。次元はライバルの男を探し続け、五右衛門は斬鉄剣でも切れないと言われているパンドラの箱を手に入れようとする。

ルパンや次元、五右衛門の見た目は変わらないのだが、不二子がやはり絵柄的に古さは否めない。ヘミングウェイがヒントを残した財宝というのが最後に明らかとなるのだが…。時代的なものかもしれないが、かなり衝撃的な財宝となっている。舞台が内戦真っ只中の国というのも時代を感じてしまう。

■ストーリー
90年放送の『ルパン三世』テレビスペシャル第2作。財宝のありかが記されているという文豪アーネスト・ヘミングウェイの遺稿が、地中海のコルカカ島にあるという。単独で島へ向かうルパンだが、そこはコンサノ一家とカルロス大統領が二手に別れ、内戦の真っ最中。さらに次元はコンサノに、五エ門はカルロスに用心棒として雇われていた。

■感想
ルパンが、ヘミングウェイが示した謎の財宝を探す物語だ。同じく財宝を狙うのは内戦が勃発している国で、戦いを続けるカルロス大統領とコンサノ一家だ。それぞれに五右衛門と次元が用心棒として入ることになり、お互いが一番強い者を出して対決し決着をつけようとする。

次元と五右衛門の対決というのが本作のメインなのかもしれない。拳銃と剣の戦いではあるが、結局は決着はつかない。ルパンがふたりの対決を遠くから見ているというのが良い。

絵柄の古さは否めない。特にヒロイン役として不二子ともうひとり登場してくるのだが、あまりにも魅力がない。不二子も監督の影響なのだろうか、この絵柄だと魅力を感じない。ルパンシリーズではある程度ヒロインの魅力があってこそ成立するのだろうが…。

内戦が激しくなりつつも、武器商人が暗躍してくる。不二子は強い方につくタイプなので、武器商人につく。そして、次元のライバル的な存在も登場しており、契約がきれるとあっさりと相手を裏切るというのも良い。

ラストではずっと謎となっていた財宝が明らかとなる。キラキラと輝く宝石かと思いきや…。ウランというのが時代を感じてしまう。ルパンが腕時計型のガイガーカウンターをもっており、数値がバグっている。かなりの放射線がでていると思われるのだが…。

次元のライバルが突っ込んで死んだりと、ラストはそれまでのキャラたちをきっちりと掃除している。ヒロインがイマイチな分、次元と五右衛門の対決というインパクトのある流れとなっている。

時代を感じさせる作品だ。



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