2023.4.7 すさまじくサイコパスな母親【RUN/ラン】
RUN/ラン [ サラ・ポールソン ]
評価:3
■ヒトコト感想
冒頭、ダイアンの生まれたばかりの子どもは様々な障害があり、生きるか死ぬかの状態であった。その後、成長したダイアンの娘クロエは、車いす生活となってはいるが、平穏に暮らしているはずだった。クロエは喘息があり足が不自由で車いす生活だ。ただ、未来への希望に満ちており大学進学の夢ももっている。
ここまではごく普通の家族なのだが、クロエが毎回母親から出される薬に疑問をもち始める。序盤から中盤にかけて、クロエの妄想なのか、母親がサイコなのかわからなくなる。クロエの自由を母親が制限し、母親がクロエを縛り付けているようにも見えるのだが…。母親の正体が判明してからの母親のサイコ具合がすさまじい。実の娘を縛り付けるためにひたすら足の神経が麻痺する薬を与え続けるのは異常だ。
■ストーリー
ある郊外の一軒家で暮らすクロエは、生まれつき慢性の病気を患い、車椅子生活を余儀なくされている。しかし常に前向きで好奇心旺盛な彼女は、地元の大学への進学を望み、自立しようとしていた。そんなある日、クロエは自分の体調や食事を管理し、進学の夢も後押ししてくれている母親ダイアンに不信感を抱き始める。ダイアンが新しい薬と称して差し出す緑色のカプセル。クロエの懸命な調査により、それは決して人間が服用してはならない薬だったと分かる。
なぜ最愛の娘に嘘をつき、危険な薬を飲ませるのか。そこには恐ろしい真実が隠されていた。ついにクロエは母親の隔離から逃げようとするが、その行く手には想像を絶する試練と新たな衝撃の真実が待ち受けていた…。
■感想
クロエは大学進学や自由を求めているが、母親はことごとくそれを拒否する。クロエの体が不自由で、病気がちで喘息もちだというのもあるのだろう。母親の過保護具合に反発心が芽生え始めるクロエなのだが…。母親から渡される新たな薬に疑問をもち始めるクロエ。
そこからのクロエの行動力がすさまじい。町では障害をもっているということで有名人であるクロエが、薬屋にいき母親から渡された薬を店員に見てもらうと衝撃の真実が明らかとなる…。クロエの想像の上をいく展開となっている。
クロエが母親のたくらみに気づいた際の衝撃はすさまじいが、観衆も含めなぜ母親がそんなことをするのかわからない。娘の自立を妨害することで、娘を自分の近くに常におきたいというのがあるのか?にしても車いす生活にさせることにはデメリットしかないのだが…。
衝撃的な真実がのちに明らかとなる。そもそも冒頭でダイアンの娘の状態が様々な障害があったというのが伏線になっていたが、真実は違っていた。そして真実が判明してからのクロエのバイタリティがすさまじい。さらにはダイアンの執念も強烈だ。
ラストでは、ダイアンの強烈なサイコパス具合が描かれている。クロエが助けを求めるために、あえて救急車に呼ばれるようにするなど、様々な策略を練るのだが…。ダイアンは想像の上をいく行動をとる。クロエが話ができない状態で、看護師に危機を伝える場面は強烈だ。
ラストでダイアンは自業自得で死亡したかと思いきや…。クロエは逮捕されたダイアンの元にお見舞いにいくのだが…。やはりクロエ自身は母親に強烈な恨みをもっていたというのがわかるラストだ。
すさまじいサイコパス具合だ。
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