ルーパー


 2022.11.20     未来の自分を殺す仕事【ルーパー】

                     
LOOPER ルーパー
評価:3

■ヒトコト感想
2回目の視聴。前回見た時と同様に逆ターミネーター的な印象はある。細かい部分に突っ込んでもしょうがないのだが、未来からくる極悪人を処刑するルーパーという仕事は面白い。ルーパーは30年後には自分が送られてくることがわかっており、自分で自分を殺す必要がある。ただ、目の前に転送されてきた極悪人を処刑するだけ。ある意味、寿命と引き換えに現在を楽しむということなのだろう。

序盤と中盤では物語の雰囲気が大きく変わってくる。後半では未来で闇社会を牛耳るレインメーカーを殺すために、未来の自分が現在へとやってくる。未来の自分が、将来極悪人となるレインメーカーを殺しに来る。タイムスリップや超能力など多種多様な要素が詰まった作品だ。

■ストーリー
近未来―タイムマシンは開発されていたが、その使用は禁じられ、犯罪組織のみが利用していた。彼らは、証拠を残さず敵を消し去りたいとき、30年前に転送する。“ルーパー"と呼ばれる暗殺者の元へ―。凄腕ルーパー、ジョーの元に、ターゲットの抹殺指令が入る。それは、いつも通りの単純な仕事のはずだった。だが、送られてきたのは“30年後の自分"。引き金を引くことを躊躇ったジョーの不意をつき、未来から来た“自分"は街へと消えていく。

「奴を殺さなければ、自分が消される! 」必死に追跡する現代のジョー。ようやく未来の“自分"を追い詰めたとき、彼がこの時代へ来た、驚くべき理由が明かされる。男が過去にまで来て変えようとしているものとは?謎多き未来の独裁者“レインメーカー"とは一体―?

■感想
タイムマシンで未来の犯罪者が現在に送り込まれ、現在で始末をする。その役目を負うのはルーパーだ。ただ、ルーパーは秘密を守るために30年後には自分が過去に送られ殺されることになる。つまり、現在で送られてくる未来の犯罪者の中に自分自身がいるということだ。

タイムパラドクスを無視した作品。現在の自分の体に傷をつけると、未来の自分にも傷がつく。そのため、現在へと送られた未来の自分が逃げ出した際には、自分の体に傷をつけて特定の場所にやってこさせることもできる。

前半はルーパーと未来の自分が逃げた場合の困難さが描かれている。逃げ出した未来の自分を始末するのに一番早いのは自分が死ぬことだ。そうすれば未来の自分は消え去ってしまう。そんな状態であれば、かなり未来は変化すると思うのだが…。

例えばレインメーカーが子供の時代にその子を殺したとしたら…。未来は変わりルーパーという存在自体がなくなるかもしれない。物語の後半では、レインメーカーを探すために未来の自分と現在の自分が動き出すという流れとなっている。

序盤に少しだけ登場していたTKと言う存在。いわば人類の10%程度が超能力をもって生まれるという時代。このTKは物語に影響はないと思われたのだが、レインメーカーが実はとんでもない超能力を持つ存在だと判明する。レインメーカーのために用意された設定なのだろう。

幼少期から爆発的な超能力がありそれを制御できない子供。将来極悪人となり強烈な超能力を使い独裁者として君臨するのだろう。主人公のジョーはレインメーカーが悪の道に行かないように何かを変える必要がある。

設定は面白が、後半はダレてきた。



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