レミニセンス


 2023.11.15    人の記憶を立体映像で蘇らせる【レミニセンス】

                     
レミニセンス [ リサ・ジョイ ]
評価:3

■ヒトコト感想
記憶潜入エージェントであるニックが捜査の中で、謎の女性メイに魅せられていく。他人の記録を映像として見ることができる機器が本作のメインだろう。まるでその人物の記憶の中に入ったような感じとなり、立体で記憶が再現される。薬物取締から始まり、様々な人物の記憶をたどるうちに、毎回登場してくる美しい女性のメイ。

ニックはメイの実物に出会い、魅了されていく。そこからニックは行方不明となったメイを探すために、他者の記憶の断片に登場してくるメイを気にすることになる。ニックの捜査は半分はメイを探すことに力を注いでいる。ニックはメイに騙されたと思い込んでいる。実はメイには隠された真実があった。他者の記憶をたどることで真実が判明する物語だ。

■ストーリー
「記憶潜入エージェント」人の記憶にレミニセンスし、その記憶を360度の空間映像に再現して捜査する、記憶潜入エージェント:ニックが挑む“謎に包まれた女性メイの捜索”。予測不可能なスリルと想像を超えるラスト。極秘ミッションに隠された〈衝撃の真実〉とはー

■感想
水の中に入り頭に器具をつけると、目の前の立体映像に記憶がよみがえる。それは当然映像なのでホログラムのような感じだ。他者の記憶を見る。それは禁断なことであり、依頼者の希望の場合もある。ニック自身も思い出に浸るために記憶をよみがえらせる場合もある。

かなりの費用がかかるが、この機器を使うことで、記憶をよみがえらせた者に対して質問ができ、その場面に飛ぶこともできる。知られたくない記憶は容赦なく再生されるが、存在しない記憶に対してはアラームを示したりもする。

ニックは薬物事件を調査する過程で、美しい女性のメイと出会う。実際に過去、ニックはメイと出会っており恋人関係だった。そこからメイが行方不明となっており、ニックはメイを探し続けていたのだが…。メイは薬物中毒になり行方不明という噂が立っていたのだが…。

ニックのメイに対する執念がすさまじい。まったく関係のない他人の記憶の中にメイの姿を見つけると、それをひたすら追いかけ続ける。薬物の売買の元締めの女となっていたメイだが、そこからも行方不明となる。

メイは薬物の元締めから薬を盗み失踪し、どこかで野垂れ死んでいると思われたのだが…。汚職警官の記憶を見ると、そこにメイがどうなったかの真実が描かれていた。正直、この状況は生殺しに近い。目の前には立体のメイがおり、ニックの想像とは異なる真実がそこにはあった。

ただ、目の前のメイは汚職警官の記憶でしかない。驚きなのは、メイが将来的に汚職警官の記憶を読まれることを予想した行動をとっていることだ。そこまで先を見越せる能力があるのなら、もっとうまく立ち回れたと思うのだが…。

記憶を読む装置がすさまじいインパクトがある。



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