レッド・ウォーター サメ地獄


 2022.6.14      サメとマフィアと石油採掘現場【レッド・ウォーター サメ地獄】

                     
レッド・ウォーター/サメ地獄 /チャールズ・ロバート・コーナー(監督),ルー・ダイヤモンド・フィリップス,クーリオ,ロブ・ボルティン,クリスティ・スワンソン
評価:3

■ヒトコト感想
サメパニックものではあるが、一風変わっている。石油採掘現場で仕事をするサンダース。その現場の湖にサメが登場し観光客を襲う。海にいるはずのサメが湖にいたというパニックはあるのだが、本作はそれだけではない。湖の底に沈んだ大金を手に入れるためマフィア組織が動き出し、サンダースたちとかち合うことになる。

サンダースたちからするとサメだけでなくマフィアたちに捕えられ、殺される危険性がでてくる。サメの脅威というよりは、マフィアたちからどうやって逃れるかの物語となっている。サメはマフィアやサンダースの仲間たちを次々と食べていく。マフィアとサンダースたちが一致団結してサメと戦う流れとはならないパターンだ。

■ストーリー
サンダースは石油会社に勤める元妻ケリーの依頼を受け、アチャファラヤ川の国立自然保護区内に建てられた石油掘削現場で仕事をすることになった。折りしもその下流のベレエ湖でリゾート客が巨大ザメに襲われる事件が発生し、世間を騒然とさせていた。サメ退治に莫大な懸賞金もかけられるが、その被害は広がるばかりだった。サンダースは危険を覚悟で目的地へと急ぐが…。サメと人間との死闘を描く、絶体絶命のモンスター・パニックアクション!

■感想
サンダースと元妻のケリーが石油採掘現場で仕事をする。川沿いの湖の上での作業なのだが…。この観光地でサメがでたという噂がでる。石油発掘作業は川に入り込んでの作業もある。サメによる危機か、石油採掘の仕事なのか、という流れかと思いきや…。

そこにお宝探しのマフィアが絡んでくる。マフィアとしてはサメの存在を知らずに川の中に入りお宝を探そうとする。マフィアは秘密裏に作業をしようとしているので、石油採掘会社に鉢合わせしたことで、トラブルとなる。

石油採掘会社内部でのゴタゴタとマフィアと出会ったことでのゴタゴタがある。マフィアはサンダースたちを縛り付け、最終的には殺そうと考える。この流れは意外だ。サメの脅威を感じつつも、メインの脅威はマフィアたちとなる。

ひそかにサメは活動しつつ、人々を襲う。サメの存在を認識したマフィアたちの表情は秀逸だ。ただ、マフィアは諦めきれず、サメを殺して宝探しをしようと考える。サメとマフィアの戦いはある意味見ものだが、決着はつかない。

最終的には石油発掘現場は爆発し、マフィアの仲間割れがあり、サメの犠牲になったりもする。マフィアはサメにやられていき、サンダースたちはマフィアの脅威が去った後にサメとの対決となる。川の中でサメと対決するというのが本作のメインなのだろう。

石油発掘機器を利用してのサメとの対決で、最終的には川底の地面を掘り進めるための機器を、サメの口の中に突っ込むというのが強烈なインパクトとなっている。このサメとの対決は終盤間近に怒涛の展開となる。

サメとマフィアという二つの驚異の物語だ。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp