2023.9.22 妻の復習をしたが…それは誤解だった【ライダーズ・オブ・ジャスティス】
ライダーズ・オブ・ジャスティス[ マッツ・ミケルセン ]
評価:3
■ヒトコト感想
列車事故で妻を亡くしたマークス。簡単に言うと軍人のマークスが妻殺しの仇をとるために暴れるというパターンなのだが。。。マークスやその娘が妻を亡くしたことで失意のどん底になり、カウンセラーが必要となる。偶然列車に乗っており無事であった数学者のオットーとその仲間が調査し、事故が仕組まれたものだとわかる。
このオットーたち数学者が強烈だ。データ分析を行い、偶然ではすまされない事故の結果から、事故が仕組まれたもの判断する。仲間にはハッカーもおり、犯罪組織を丸裸にする。その情報を元にマークスは犯罪組織のメンバーを次々と殺害していくのだが…。単純な復讐ものではないのが良い。実は復讐は誤解だったというラストの展開が強烈だ。
■ストーリー
妻が列車事故で亡くなったという報せを受け、軍人のマークスはアフガニスタンでの任務を離れ娘の下へ帰国する。悲しみに暮れる娘を前に無力感にさいなまれるマークスだったが、彼の下を二人の男が訪ねてくる。その中の一人、妻と同じ列車に乗っていたという数学者のオットーは、事故は“ライダーズ・オブ・ジャスティス"と言う犯罪組織が、殺人事件の重要な証人を暗殺するために周到に計画された事件だとマークスに告げる。怒りに打ち震えるマークスは妻の無念を晴らすため、オットーらの協力を得て復讐に身を投じてゆくが事態は思わぬ方向に…。
■感想
マークスは気難しく気性が荒い。カウンセリングを受けることを拒否し、娘をがんじがらめにする。客観的に見てもマークスはダメな親だ。娘を心配するのはわかるが、娘に寄り添おうとはしない。娘の彼氏を殴り飛ばしたりもする。
そんなマークスの元にオットーたちがやってくる。そもそもオットーも列車事故にあったのだが、偶然命が助かっていた。数学者ということで様々な事象から確率を計算し、事故が偶然ではないことを割り出す。友達のハッカーなどを使い情報を収集するのだが、警察すらも凌駕する情報収集能力だ。
オットーのプレゼンに衝撃を受けるマークス。妻を亡くした悲しみの持って行き所がなかったので、これ幸いと犯罪組織を壊滅させるために動き出す。オットーたちはマークスをたきつけたは良いが、殺しはダメだと言ったりもする。半分はマークスの暴走かもしれない。
マークスの圧倒的な殺傷能力がすさまじい。ギャングたちが襲いかかってきたとしても、あっさりと返り討ちにしてしまう。待ち伏せされ銃撃されたとしても、すばやく動いてギャングを全滅させている。
犯罪組織を半分壊滅させた状態で、オットーたちがある矛盾に気づき、顔認証での作業をやり直したところ…。実は事故とギャングは無関係だったと判明する。事故は偶然な事故でしかなかった。そのことを知ったマークスは混乱する。
妻の死を誰かのせいにしたかったのだろう。ついにはギャングたちに家を突き止められ、襲撃されてしまう。マークスと娘の関係。オットーたちとの交流で少しづつ変わっていくマークス。単純な復讐ものではない展開が良い。
復讐へのプロセスが強烈だ。
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