クワイエット・プレイス 破られた沈黙


 2023.6.17    ハウリング音でエイリアンと戦へ【クワイエット・プレイス 破られた沈黙】

                     
クワイエット・プレイス 破られた沈黙
評価:3

■ヒトコト感想
「クワイエット・プレイス」の続編。冒頭、第1日目が描かれている。平和な日常の中に突如やってきた異物。なすすべなくやられていく人間たち。詳しくは語られないが、宇宙からのエイリアンということなのだろう。そこから前作に続く流れとなる。エイリアンの弱点は判明したが、それだけでは終わらない。生存者を探して移動する際に、ラジオから流れる音楽に気づく。

エイリアンが実は泳ぐことができず島で平穏に暮らす者たちがいた。そこからラジオを流し生存者を探していたのだが…。結局、どのような世界かは不明で、ハウリング音を流すことでエイリアンを弱らせることは前作から分かっていた。ラジオ放送でその音を世界に流すことで何かが変わったということなのだろうか。。。

■ストーリー
音を立てた瞬間に“何か"に殺される世界を何とか生き延びた一家。夫が殺され、家をなくしてしまった一家は赤ん坊と幼い子供2人を連れて、安全な場所を探すことに。しかし、荒廃した外は想像を絶する世界と化していた…。

■感想
前作では何の説明もないまま、恐ろしいエイリアンが音のする場所へ襲いかかってくる。人類はそのエイリアンに絶滅されたかに思えたのだが…。前作でエイリアンの弱点を発見した一家は、そのままエイリアンを撃退し続けて、終わりかと思いきや…。

本作では他の生存者を探して旅にでる。確かに少数のエイリアンで世界の人類すべてが滅ぶのはあり得ない。どこかにいるはずの生存者を探して旅にでる。道中でエイリアンに出会うと、ハウリング音で怯ませて銃で殺害するというパターンが出来上がっている。

ラジオから定期的に流れる音楽。これこそが誰か生存者がいる証拠だ。実は驚きなことにエイリアンは泳げない。この弱点が判明したら安全地帯はあるように思えるのだが…。周りを海に囲まれた島では一部の人々が平穏な暮らしを送っていた。

が、そこにも船に入り込んでいたエイリアンが乗り込んできた。エイリアン一匹に対して何もできないのが現状のようであり、ハウリング音で弱らせ倒すのがかなり画期的というのが物語の流れとなっている。ここでラジオ放送でハウリング音を流すことで、遠隔地で戦っている人々を助けるということなのだろうか。

結局、生存者を見つけたは良いが、そこからどのような未来になるかはわからない。エイリアンの弱点を見つけたとして、単独での攻撃ではきりがない。政府なり何なりが行動を起こさない限りは劇的な変化はないのだろう。前作はこれから未来がある、という希望一杯の流れであったが、本作ではそのテンションではない。

より明確に、世界はエイリアンに滅ぼされている感が強い。はっきりと弱点を見つけたとしても、ここから打開できるわけではないのだろう。

恐らくだが、続編はないのだろう。



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