プロミシング・ヤング・ウーマン


 2022.11.22     復讐に命をかける女【プロミシング・ヤング・ウーマン】

                     
プロミシング・ヤング・ウーマン [ アリソン・ブリー ]
評価:3

■ヒトコト感想
キャリーマリガンが30超えたカフェ店員を演じる。明らかに厚化粧でおばさんに見せている。バーで酔っぱらいすり寄ってきた男を持ち帰ったは良いが、そこで相手を痛い目にあわせる。誘惑になびいた男に対して天誅を下す意味があるのだろう。キャシーの目的はただひとつ、医大生時代に同級生だったニーナが酔わされ、男たちにレイプされたことに対しての復讐だ。

中盤からは元同級生と恋人同士になったりもする。キャシーの綿密に計画された復讐が恐ろしい。関係者たちひとりひとりに天誅を下す。そして、最後には当事者である男の結婚前夜に忍び込み…。ラストの展開は計画が失敗したと思わせながら、最後にはすべてが計画どおりとわかる展開が良い。

■ストーリー
キャシーは、ある事件で医大を中退し、今やカフェの店員として平凡な毎日を送っている。その一方、夜ごとバーで泥酔したフリをして、お持ち帰りオトコたちに裁きを下していた。ある日、大学時代のクラスメートで小児科医となったライアンがカフェを訪れる。この偶然の再会こそが、キャシーに恋ごころを目覚めさせ、同時に地獄のような悪夢へと連れ戻すことになる……。

■感想
将来有望な医大生であったキャシーがカフェの店員としていつまでも実家に寄生し、夜ごとにバーで泥酔している。お持ち帰り男に天誅を下す目的なのだろうが…。序盤はなぜキャシーがここまで捨て鉢になっているのかがわからない。

厚化粧でケバケバしい風貌をし、娼婦のようにも見える。すっぴんのキャシーは可愛らしいのだが、男たちを引き寄せるためにあえてそうしているのだろう。キャシーがカフェで仕事をしていると、さわやかな青年と出会う。それは医大時代の同級生だった。ここから淡い恋物語が始まるのかと思いきや…。

後半からはキャシーの目的が明らかとなる。男たちに酔わされレイプされ自殺した親友の無念を晴らすために関係者へ復讐をする。この手の復讐ものではありがちだが、かなり用意周到で相手を追い詰めている。まさか今さら?という思いが当事者たちにはあるのだろう。

そこからインパクトのある流れとなる。次々と関係者を脅しながら最後の仕掛けを用意する。いい感じに恋人になりかけた男についても、もしかしたら途中から関係者だと気づいたのかもしれない。恐ろしい女だ。

ラストは主犯の結婚式前の男だけのパーティに乗り込んで罠を仕掛ける。物語としてはキャシーの復讐は失敗し、男たちは逃げ切ったかのように描かれているのだが…。最後にどんでん返しが待っている。すべてはキャシーの計画通りだった。

関係者のスマホに連絡が入る。そのためにそれまでの行動をしていたのかと思うと寒気がしてくる。悲しいのは残された両親だろう。将来有望なキャシーが突如としておかしくなり、最後は…。何も知らない両親からしたら悲しい結末だろう。

それにしても恐ろしい執念だ。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp