2023.7.3 謎の惑星とそこに先住している者たち【プロスペクト】
Prospect
評価:3
■ヒトコト感想
ある惑星の奥深くにある希少な宝石を収穫するために向かうデイモンと娘のシー。まず設定が奇妙だ。未来のようであり惑星間の移動を輸送船で行っている。ただ、その輸送船の中身がかなりアナログで古臭い。到着した惑星は空気が汚染されているのか、ヘルメットをかぶり空気を清浄しないと呼吸ができない。奇妙な惑星内部での宝石を取り出す場面は、少し気持ち悪い。
奇妙な生物の腹の中にある石を取り出しキレイにすることで宝石となる。奇妙な生物が大量に生息する女王の住処に向かう途中、チンピラふたりに遭遇する。惑星内での装備のせいなのか、登場してくるキャラたちが常に不気味に見えている。惑星に住み着いた者たちや、先行して女王の住処にたどり着いた傭兵たちなど、複雑な人間関係が構築されている。
■ストーリー
デイモンと娘のシーはある惑星に向かっていた。貧困を逃れるため汚染された危険な惑星の有害な林の奥深くに隠されている希少な宝石を収穫するために。しかし、そこには彼ら以外にも何者かが潜み、親子に危機がせまる。大金を生み出すその惑星で、欲と生き残りをかけて脱出する方法を見つけなければならない。果たしてその運命は――!?
■感想
デイモンと娘のシー。借金返済のために危険な惑星に入り込む。序盤で惑星の不思議さと宝石を取り出す気持ち悪い手順が描かれている。そこから惑星に入り込んでいる武装したチンピラに襲われ、デイモンが殺害されてしまう。
娘のシーは逃げ出そうとしたのだが…。乗ってきた輸送船は故障している。チンピラのひとりとシーはお互いの利害の一致から行動を共にすることになる。惑星内の描写がジャングルではあるが、空気が汚染されているのがよくわかる。常に塵のようなものがあたりに浮いている。
惑星に住み着いた勢力がある。まるで宗教的に特別な考えの者たちだけで、住みづらい惑星でひっそりと生活している。ただ不気味なことには変わりない。大量の宝石でシーを買おうとする。惑星に住み着いた者たちからすると若い女は貴重なのだろう。
チンピラはシーと共に逃げ出すのだが…。途中で様々なアクシデントがあり、最終的には女王の巣に到着する。そこにはデイモンに依頼をした傭兵たちがいた。この傭兵たちも強烈に個性的で奇妙な不気味さがある。
犯罪を犯し、透明な筒に閉じ込められた真っ赤な肌の囚人。なぜそこにいるのかの理由は説明されない。それぞれの装備の特殊さや宝石を手に入れるために容赦のない傭兵たち。チンピラとシーがどのようにしてこの危機を脱するのか。
シーが持つライフルも特徴的だ。未来の物語ではあるが、妙にアナログ的な描写があるのが特徴的だ。チンピラの装備は旧式なので、シーと繋がなければ空気を清浄できない。赤の他人であるはずのチンピラとシーが最後には協力関係ができあがっているのが良い。
設定と惑星の映像と装備の特殊さが良い。
おしらせ
感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp