2022.7.3 真に恐ろしのはリアの方だ【パーフェクト・ガイ】
パーフェクト・ガイ
評価:3
■ヒトコト感想
リアは長年交際していたデイブと別れることになる。その後出会ったのは、すべてが完璧な男のダンカンだった。紳士的で男らしくそして知的で優しい。完璧な男であるダンカンにリアはぞっこんで両親に紹介したりもする。両親の受けも抜群だが…。ひとつだけ欠点があった。それはすぐにカッとなる部分だった。
リアが別れを告げると、そこからダンカンのストーカー行為が始まる。ダンカンがITの専門家ということで、あらゆる技術を使いリアにしつこく付きまとう。本作が恐ろしいのはダンカンがリアへ付きまといを辞めたあと、リアが逆にダンカンへ復讐する場面だ。いくらリアの周りがダンカンにより不幸になったとしても…。最終的にダンカンを破滅させようとするリアの恐ろしさを感じた。
■ストーリー
ロビイストのリアは、キャリアも恋愛も充実した日々を送っていたが、ある日、長年交際してきたデイブと結婚や家族についてひどい口論となった末、別れてしまう。落ち込んでいたリアの前に現れたのは、ハンサムで知的で優しく、非の打ち所のない完璧な男、ダンカンだった。すぐに恋に落ちた2人だったが、リアの両親に彼を紹介した帰り道、ケンカになった相手を執拗に殴り続けるダンカンを見て、リアは恐怖を覚える。そしてダンカンの本当の性格が明らかになるにつれ、リアは予想もしていなかったトラブルに巻き込まれていく…
■感想
リアは結婚する気のないデイブと別れることを決断する。そこから、ダンカンというすばらしい男で出会う。ダンカンとの出会いは男に言い寄られていたリアを助けることから始まる。優しく紳士的で知的なダンカンは確かに非の打ちどころのない男だ。
まず友達へ紹介した際にも、友達からの評判も良い。両親への紹介についても、両親が好きなことのポイントを押さえた演出をして両親の評判もすこぶる良い。リアはこの段階では結婚する気まんまんでダンカンと付き合っている。あまりに早すぎる展開だ。
幸せ絶頂のある日、リアの前でダンカンは激高する。リアへ話しかけた男に対して、ボコボコにしてしまう。リアの静止を受け入れずに殴ることを止めない。このことがきっかけとなりリアはダンカンに不信感をもつようになる。どんな男にも欠点はあるだろう。
その欠点を受け入れることができるかどうか。。リアには受け入れられないダンカンの欠点だったのだろう。その後、リアが別れると言い出さなければ、もしかしたらダンカンは変わっていたのかもしれないが。。。ダンカンのリアへのストーカー行為はエスカレートしていく。
ダンカンの策略でリアは寄りを戻したデイブを失ってしまう。この時点で、リアはノイローゼ的になっており、自分を不幸にしたダンカンへの復讐の鬼と化している。ダンカンの家を襲い、さらには警察へは合法的にダンカンへ復讐する方法を聞いたりもする。
すでにダンカンが次のターゲットを探していると知ると、ダンカンの問題をダンカンの職場にまで告発するリア。ここまでやるリアの異常さが垣間見えてくる。ラストではあえてダンカンを挑発し、殺そうとしている。
真に恐ろしいのはリアの方だ。
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