NOPE ノープ


 2023.8.3    恐ろしいUFO型の巨大な生物【NOPE ノープ】

                     
NOPE/ノープ [ ダニエル・カルーヤ ]
評価:3

■ヒトコト感想
UFOの映像を撮影するために牧場にカメラを仕掛け、実際にUFOらしきものを撮影できたのだが…。序盤では主人公のOJと妹のエメラルドの状況が語られている。なんてことない広大な牧場に不思議な現象が起こる。最初はUFOの映像を撮影してバズって金を儲けようと考えていたエメラルドだが…。UFOが動き出すと電子機器がすべて動作しなくなる。映像で撮影することができない。

合間にある人物の少年時代の記憶が挟まれるのが意味深だ。サルをTV番組に出演させたのだが、サルが暴走し出演者たちを攻撃し始める。目を合わせると攻撃されるので見ることはできない。同じようにUFOを見ると、たちまちUFOが攻撃してくる。UFOというよりは巨大な空飛ぶ生き物だ。

■ストーリー
亡き父から、牧場を受け継いだOJは、半年前の父の事故死をいまだに信じられずにいた。形式上は、飛行機の部品の落下による衝突死とされている。しかし、そんな“最悪の奇跡”が起こり得るのだろうか?何より、OJはこの事故の際に一瞬目にした飛行物体を忘れられずにいた。牧場の共同経営者である妹エメラルドはこの飛行物体を撮影して、“バズり動画”を世に放つことを思いつく。やがて起こる怪奇現象の連続。それらは真の“最悪の奇跡”の到来の序章に過ぎなかった……。

■感想
牧場を管理するOJとエメラルド、父親はOJの目の前で飛行機からの落下物が直撃し死亡したのだが…。実はそれは飛行機ではなかったと後でわかることになる。なぞの飛行物体の物語で、序盤ではUFOの存在がはっきりしない。

カメラなどを設置してUFOの撮影をしようとするのだが…。空に浮かぶ雲かと思いきや、その雲はまったく動かない。実は巨大なUFOだった。中盤まではなぞのUFOの映像をどのようにして撮影するかに焦点が当てられていた。ある事件をきっかけに、UFOの正体が明らかとなる。。。

あるローカルのショーをやる場の上空に突然巨大なUFOが登場してきた。皆の視線がそのUFOに集まると…。実はUFOは巨大な生物で中心の穴から人間を吸い込んで食べていた。食べかすとして消化できない金属などを地上に落としていた。

その破片が当たりOJの父親は死亡していた。巨大な飛行生物は強烈なインパクトがある。UFOとは異なりなめらかな生物的な柔らかさがあり、鳥のように飛んだりもする。そして、真っ黒い穴から人を吸い込む。圧倒的な恐怖だ。

UFOと目を合わせると襲いかかってくる。OJたちは手巻きの撮影機器で謎の飛行生物を撮影しようとするのだが…。人間がUFOに吸い込まれ消化される描写が恐ろしい。いつまでも人間の恐怖の叫びが続いていく。吸い込まれた人間は、周りをぬめぬめとした壁に挟まれ徐々に上がっていく。

まさに生物がモノを消化するプロセスを上下逆にしたような感じだ。ラストではエメラルドが機転を気かせて、人間に模した巨大なバルーンをUFOに吸い込ませることで退治している。

UFO型生物の描写はすさまじいインパクトがある。



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