土竜の唄 潜入捜査官REIJI


 2022.3.2      漫画カメレオンの主人公のようなキャラだ【土竜の唄 潜入捜査官REIJI】

                     
土竜の唄 潜入捜査官 REIJI [ 生田斗真 ]
評価:3

■ヒトコト感想
確かヤングマガジンか何かで連載されていたのを少しだけ読んだことがある。原作マンガでの流れとしては本作の半分くらいまでを読んだ感じだ。ぶっ飛んだ絵柄で内容もとんでもないものであったが、映像化するにあたり、違和感なく作られている。玲二が潜入捜査官としてヤクザになり切るまでがメインなのだろうが。。あまりに都合が良すぎるのは漫画原作なので気にする部分ではないだろう。

半分コメディが入っているような作品だ。ヤクザの親分に気に入られるまでの流れもぶっ飛んでいる。MDMAの密売ルートを暴くためにヤクザ組織に入り込むのだが…。対立するヤクザ組織から狙われたりと散々な目に合う。さらには警察組織からも指名手配犯として追われたりもする。

■ストーリー
元・交番勤務の巡査、菊川玲二(生田斗真)。正義感は人一倍強く、誰にも遠慮することなくハッキリ物を言う、気高い心意気を持つ男。そして童貞。ある日、署長より突然クビを言い渡され、犯罪組織に潜入してターゲットを挙げる潜入捜査官、通称<モグラ>となり、合成麻薬MDMAの密売ルートを暴くべく、関東一円を地盤とする武闘派暴力団組織・数寄矢会会長、轟周宝を挙げることを命じられる。「童貞のまま・・・死んでたまるかっ! 」果たして、玲二は無事に轟周宝を挙げ、モグラとしての任務を果たすことができるのか・・・! ?

■感想
玲二が潜入捜査官としてヤクザ組織に入り込む。序盤はヤクザからモグラだと見破られ、脅される場面が続いていく。ただ、それは警察組織が玲二を試すための試験だった。絶体絶命のピンチに陥るかと思いきや実はテストだった、、というパターンが2回ほど続いていくのだが…。

3回目は本当に玲二はヤクザから追い込まれることになる。そのたびに、無茶苦茶な根性を魅せ、とんでもないことを行いピンチを脱している。盃を受ける場面でもテンパって盃ごとかみ砕いて食べてしまうというのもぶっ飛びすぎている。

兄弟分であるパピヨンとの関係が秀逸だ。そもそもパピヨンのキャラがぶっ飛んでいる。蝶をこよなく愛し、いつのまにか玲二と兄弟の契りを交わす。こんなに簡単にどこの馬の骨かわからないような男と兄弟分になるのが違和感満載なのだが…。

玲二に周りが巻き込まれている感がある。パピヨンは玲二を狙うヤクザから玲二を守り足を切断してしまう。瀕死の重傷から生還したパピヨンは半分サイボーグのようになり蘇っている。パピヨンのキャラが本作の面白さのポイントだ。

童貞で警察組織からも指名手配犯として追われる身となる。玲二の正体を知るのは一部の麻薬取締官たちだけ。物語としては続くのだろうが、親分たちとの対決が今後続いていくのだろう。玲二は運と根性だけでピンチを乗り切っている。なんとなくだが、昔漫画で読んだ「カメレオン」を想像してしまった。

絶対的な弱者がはったりだけでピンチを乗り切ってしまう。玲二はいつモグラだとバレるかとビクビクしながら、もう終わりだと感じながらも生還している。このパターンの繰り返しなのだろう。

続編も見るだろう。



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