2023.11.9 熱血警察大学生のバディもの【ミッドナイト・ランナー】
ミッドナイト・ランナー デラックス版 [ パク・ソジュン ]
評価:3
■ヒトコト感想
韓国で警察大学に入った熱血学生2人の物語。この二人のコンビが最高だ。行動的なギジュン、頭脳派のヒヨル。入学当初はごたごた問題を起こしていたふたりが、協力し事件を解決することになる。警察大学への入学当初のふたりの戸惑いが良い。軍隊風にまずは髪を短く切られる。ラッパがなるとすぐに集合する必要があり、厳しい毎日を過ごす。
ターニングポイントは、山の中からのマラソンでヒヨルが足を怪我し動けないところをキジュンがおんぶしてゴールする場面だ。他の生徒たちは仲間を見捨てたということで罰せられたりもする。JKたちを誘拐し卵子を奪う組織があり、誘拐された少女たちを救い出すためにキジュンたちが必死に動き回るのが良い。この熱血の感じは久しぶりだが良い。
■ストーリー
警察大学で勉強し始めて2年になる熱血学生、行動派のギジュン(パク・ソジュン)と頭脳派のヒヨル(カン・ハヌル)。親友の2人は外出先で偶然、拉致現場を目撃する。学校で学んだとおり警察に通報するも複雑な手がかりと不足した証拠で捜査は一向に進まず、1分1秒と緊迫した中で時間だけが過ぎていく。ギジュンとヒヨルは自らの足で直接捜査を始めるが、予測不能な状況に出くわすこととなり…。
■感想
警察大学の生徒ふたりの熱血バディものだ。序盤の警察学校での規律の厳しさと、訓練の過酷さは良い。調子にのった若者が、鼻っ柱をへし折られる感じで厳しい学校生活を過ごしている。そこで、山からマラソンする試験がターニングポイントとなる。
ヒヨルを助けたキジュンは、ある意味自分の警官へなるという夢を諦める可能性すらあった。それでも、仲間のためにとヒヨルを背負って長い道のりを歩く。これを厳しい教官がギジュン以外をもう一度山に戻すなど、仲間の大切さを重視するのが良い。
ヒヨルが食品添加物がどうだとか言いながら健康な食品しか食べないのが強烈だ。対してギジュンは食いしん坊で何でも食べるキャラだ。それぞれ難はあるのだが、憎めないタイプだ。お互いがナンパするために協力したり、相手のピンチに助けに入ったり。
なんだかんだと良いコンビだ。ナンパしようとした女性が車で連れ去られる。車を追いかけるのだが…。車は若い女性を誘拐し、女性を監禁し新鮮な卵子を顧客へ提供するビジネスをしている組織だった。ギジュンとヒヨルのふたりでこの事件を解決しようとするのが強烈だ。
ふたりは監禁されたりするのだが、なんとか脱出し教官へと連絡するのだが…。他の警官が忙しいからと後回しにされてしまう。さすがに…というのはあるが。。ふたりだけで組織に忍び込み、少女たちを救い出そうとする。ふたりの息の合った闘いもあれば、相手を邪魔するごたごたまで、このちぐはぐな感じが良い。
妙にタフで、ちょくちょくコメディの要素が入る。なんだかんだと、ふたりの純粋でまっすぐな気持ちというのは見ている者を楽しくさせるのだろう。
ありがちなバディ者だが、新鮮な感じがした。
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