メランコリック


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 2022.12.24     高学歴ニートが殺し屋家業に巻き込まれる【メランコリック】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
東大を卒業し就職せずにバイト生活を続ける和彦。いかにも、社会からあぶれたような雰囲気の男だ。実家暮らしでたまに気分転換に銭湯に行く。そこで同級生の百合と出会い、なんだかよい感じになる。いきなり高校の同級生と仲良くなるというのができすぎているのだが…。

その後、銭湯でバイトをしたことが不幸の始まりだ。その銭湯は殺し屋が死体を処理する場所に使っていた。従業員の小寺は凄腕の殺し屋だった。何も知らない和彦だが、偶然死体の処理を目撃してしまう。百合との微妙な恋愛初期の雰囲気が良い。お互いが慣れていない感じで初々しいのが良い。そこから殺し屋稼業の話となり、いつの間にか和彦までもが殺し屋の仕事に巻き込まれていく…。

■ストーリー
名門大学を卒業後、うだつの上がらぬ生活を送っていた主人公・和彦。ある夜たまたま訪れた銭湯で高校の同級生・百合と出会ったのをきっかけに、その銭湯で働くこととなる。そして和彦は、その銭湯が閉店後の深夜、風呂場を「人を殺す場所」として貸し出していることを知る。そして同僚の松本は殺し屋であることが明らかになり…。

■感想
実家暮らしで家族ともうまくいっていない和彦。高学歴ではあるが社会からはみ出したような雰囲気がある。かろうじてバイトをしているのだが、社交的ではなく内にこもるタイプというのは見た目から判断できる。銭湯で偶然百合と出会い、百合が良く銭湯を利用しているのを知り、銭湯でバイトすることになる。

ここから、和彦と百合が急接近する流れは良い。百合は嫌味なく和彦と接しており、初々しい感じが良い。和彦も変にかっこつけるのではなく、純粋に百合と仲良くなりたいという強い思いを感じることができる。

和彦がバイトしている銭湯には秘密があった。従業員のひとりは殺し屋で、死体を処理するために銭湯を使っていた。新たに和彦と共にバイトの面接にきた松本も実は殺し屋だった。素人なのは和彦だけ。危険な仕事をする小寺と松本。

成り行き上、秘密を知ってしまった和彦も死体処理を手伝うことになるのだが…。非合法な活動に巻き込まれる和彦と、百合と幸せな日々を過ごす和彦が対照的だ。殺し屋の仕事を手伝っていることに対して和彦はどのような思いでいるのか…。

巻き込まれた和彦。百合を危険な目にあわせないために別れ、殺し屋家業の元締めであるヤクザの田中を殺そうとする松本と和彦。ただの東大卒のフリーターが、いつの間にか殺し屋の仲間となる。ラストでは二転三転ある。

百合との恋愛模様の変化や、銭湯でのバイト、そして松本たちとの関係など、複雑に物語は絡み合っていく。ヤクザの田中を殺せばすべてが丸く収まるというのは、いくらなんでも都合がよすぎるような気がするが、メインはそこではないのだろう。

まったく見たことのない俳優たちばかりが出演している作品だ。



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