ロスト・フライト


 2024.6.25    フライトパニックと激しい銃撃戦だ【ロスト・フライト】


                     
ロスト・フライト【Blu-ray】 [ ジャン=フランソワ・リシェ ]
評価:3

■ヒトコト感想
悪天候の中で囚人を連れて飛行機を飛ばすトランス機長。明らかに何かある展開だ。案の定、悪天候の中でのフライトで、雷により飛行機の電源がすべてダウンする。こんなことはありえるのだろうか?手動で不時着させるしかなく、フィリピンのホロ島に不時着するのだが…。まずこの時点でちょっとしたフライトパニック映画に匹敵するほどの盛沢山な要素が詰まっている。

電子機器がストップしすべてを手動で操作しながら島に不時着する。空調が聞かない飛行機内部は蒸し風呂のようになり危険らしい。ホロ島のテロリストたちに狙われ激しい銃撃戦となるのだが…。航空会社の特別チームがやってくるあたり、ありえない展開だ。

■ストーリー
東京を経由しシンガポールからホノルルへ、新年早々悪天候が予想される中、会社の指示で難しいフライトに臨むトランス機長(ジェラルド・バトラー)は、ホノルルの地で離れて暮らす愛娘との久々の再開を待ち焦がれていた。しかし、離陸直前に移送中の身の犯罪者・ガスパール(マイク・コルター)の搭乗が告げられ、悪天候だけでなく予定外のフライトに暗雲が立ち込めていた。かつては大手航空会社に在籍していた実力派パイロットのトランス。

順調なフライトを迎えたかに思えたが、フィリピン沖上空で、突如激しい嵐と落雷に巻き込まれ機体の電気系統が機能を停止。通信も途絶えコントロールを失ったトレイルブレイザー119便に、トランスは意を決し着水の準備に入るも、寸前で目の前に広がった孤島へ奇跡的に不時着した。一命をとりとめたトランス機長を含む乗客17名だったが、そこは凶暴な反政府ゲリラが支配する世界最悪の無法地帯・ホロ島だった。

■感想
悪天候の中のフライトで、飛行機内はパニックになる。ここで囚人が怪しげな動きをするのだが…。激しい嵐により飛行機が大きく揺れてひとりのCAと、囚人を護送していた警官が死亡する。飛行機は電子機器が操作不能になる。

電子機器なしで飛行機は着陸できるものなのだろうか?すべてを目視で行い手動で着陸する。それもちゃんとした滑走路ではなく周りをジャングルに囲まれた道路上に着陸する。かなり無茶なことだがトランス機長はやりきってしまう。ここまででも、かなりの飛行機パニック映画だ。

不時着したホロ島には無政府状態でテロリストたちが支配していた。トランス機長と囚人、あとは戦闘未経験な乗客とCAたち。圧倒的に不利な状態でテロリストたちに囲まれ、乗客たちが人質となってしまう。

トランス機長が元軍人であり、囚人も元軍人ということで、ふたりが協力してテロリストから乗客たちを助け出そうとする。この囚人が見た目や犯罪歴とは裏腹に良い奴なのが最高だ。ラストでは囚人はトランス機長たちと逃げることはせずに大金を盗んでそのまま島に残っている。この囚人の行く末が気になって仕方がない。

航空会社からは緊急事態に対応する特殊チームが送り込まれてくる。これが明らかに普通ではない。それぞれが高度な武装をしており、パラシュートでホロ島に落下してくる。トランス機長たちを助けるためにテロリストたちと戦うのだが、脱出方法を考えずに突っ込んでくるのは無茶だ。

トランス機長が少ないバッテリーを使って飛行機を飛ばしたから脱出できたものの、それがなければ全滅待ったなしだっただろう。すべての面で、後先考えずに行き当たりばったりでの行動のように思えた。

強烈にハラハラドキドキする物語だ。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp