ロング・トレイル!


 2023.4.22     ロングトレイルをやりたくなる【ロング・トレイル!】

                     
ロング・トレイル!
評価:3

■ヒトコト感想
旅行記のベストセラー作家のビルが思い立ち3500KMのロングトレイルを行うことを決意する。70代のビルが長距離を歩くことができるのか。無謀と思われた旅を旧友のスティーヴンと共に実行する。まず老人が3500キロもの距離を歩くことは無謀でしかない。作中もそのことに触れられているのだが…。内容は老人たちのユーモア満点なロードムービー的な物語となっている。

ルートとして確立されたものらしく、道中ではトレイルを行う者たちへ向けた宿泊施設や山小屋が用意されている。若者たちに紛れてふたりの老人が巨大なリュックを担いでテントを張りながら歩く。道中での様々な出会いが面白ポイントなのだろう。ほのぼのとした流れがポイントだ。

■ストーリー
旅行記のベストセラー作家ビル・ブライソン(ロバート・レッドフォード)は、家族と共にセミリタイア生活を送っている。ありふれた日常が続き、「なんだか物足りない…」と感じていた彼は、家の近くを通る3,500kmの自然歩道「アパラチアン・トレイル」の踏破を決意。旅のパートナーを募る中、やってきたのは破天荒すぎる旧友スティーヴン・カッツ(ニック・ノルティ)。期待と不安を胸に出発した二人に、大自然の脅威と体力の衰えという現実が立ちはだかる。波乱の冒険は、やがて、思いがけない“心の旅"へと進路を変えていく…。

■感想
ビルは幸せなセミリタイア生活を送っていたのだが、日常に刺激がほしくなりロングトレイルにチャレンジすることに。。。いくら若いころにロングトレイルをやっていたからといっても、老人となったビルが無事にロングトレイルを制覇できるわけではない。

破天荒なスティーヴンという旧友を連れての旅となる。このスティーヴンが太っており、到底ロングトレイルをできそうな体形ではない。アル中の気があり、ビルとの気軽な会話ができるなど、楽しいトレイルにはなりそうだが…。

結局は長距離の山登りなので老人たちには辛い。若者たちに抜かれるのは日常ではあり、おしゃべりなおばちゃんに付きまとわれたりもする。ロードムービー的なので、旅先では様々な出会いがある。老人ではあるが、魅力的な女性と出会いときめいたりもする。

スティーヴンはコインランドリーで太目の女性と出会ったのだが、その旦那に追いかけまわされたりもする。はちゃめちゃな二人ではあるが、年齢から考えるとかなり元気でアグレッシブだ。ロバートレッドフォードが良い老人役をやっている。

最後まで歩き続けることは無理だとスティーヴンが泣きを入れる場面がある。普通に考えると無謀だ。人生の酸いも甘いも経験したふたりであり、人生のふり返りなどもしたりする。ビルに対してスティーヴンが30年間一度も浮気をしたことがないのか?と聞いたりもする。

スティーヴンのめちゃくちゃ具合からすると、ビルの渋いカッコよさが際立っている。そんなビルがちょっと無理をして服が泥まみれになりみじめな表情をしているのも良い。

ロングトレイルというのを経験したくなる作品だ。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp