ロンドン・エディンバラ・ロンドン


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 2023.4.24     5日間ロードバイクをこぎ続ける【ロンドン・エディンバラ・ロンドン】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
ロンドンからエディンバラまでをロードバイクで往復する。5日間の中で睡眠時間を削りながら1400kmもの行程をすすむ。ドキュメンタリーであり、出場者へのインタビューがメインである。レースのスタート前から特定の人を追いかけ合間の休憩中にインタビューをしている。リタイアする者あり、制限時間内に間に合わないと焦る者あり。

3時間程度眠ることすら時間的にギリギリの状態。プロでもない市民サイクリストたちがなぜこんな苦行にチャレンジするのか。なんとなくわかる気がする。印象的なのは、スタート前はワクワクするが、始まると早く終わってくれと後悔する。完走することが相当難しいのだろう。誰もが始めたことに後悔している。それほどの苦行なのだろう。

■ストーリー
5日間の忍耐と試練の旅である。ロンドンの中心からイギリス全土を渡り、エディンバラへ。そしてロンドンまで戻ってくる。 彼らのほとんどが、今まで経験したこともない約1400kmの道のりを走行する中、身体と精神の極限まで自分を追い込み、数多くの困難に立ち向かわなければならなかった。

■感想
1400kmもの道のりを5日間で走破する。単純計算で1日300km弱となる。ロードバイクで1日300kmがどれほど大変なのかわからないが、作中での参加者の疲弊具合を見ていると相当なものなのだろう。眠る時間もおしみながら自転車をこぎ続ける。

休憩所では机に突っ伏して眠ったり、床に横になって眠ったり。プロではない、趣味でサイクリングを楽しむ者たちが、無謀な長距離に挑む。何のために参加するのか?というのは無粋な質問なのだろう。異様な長距離レースの参加者を追いかけるドキュメンタリーだ。

レースに参加する人々の理由はそれぞれあるが、一番驚いたのはロードバイクを趣味にして6カ月でレースに参加しようとした男だ。そこまでのキャリアでいきなり無謀なレースに挑む。奥さんが心配するのをよそにレースを続ける。

参加者たちは完走することを目的としているが、かなり難しいのだろう。平地ではなく登り下りが連続するようなコースで、予定よりも時間がかかる。このままでは制限時間内に間に合わないからと睡眠時間を削って自転車をこぎ続ける。異常な状況だ。

ゴールでは誰もがさわやかな表情をしている。レース中の休憩所での疲弊した表情からすると大違いだ。始まって1時間でレースに参加したことを後悔する者もいる。休憩所でいつリタイアしようかと考える者たちもいる。お腹が出ているようなおじさんやおばさんが普通に完走していることにも驚いた。

どちらかというと中年の参加者が多いように感じられた。体のあちこちを痛めながら5日間、ひたすら自転車をこぎ続ける。マラソンに参加するような気持に近いのだろうか。

辛いことにチャレンジしたくなる気持ちはわからなくもない。



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