ロード・インフェルノ


 2022.5.11      煽り運転をした相手が悪かった【ロード・インフェルノ】

                     
ロード・インフェルノ
評価:3

■ヒトコト感想
車を運転する人であれば、もしかしたら、誰もが遭遇する恐怖かもしれない。なんてことない煽り運転からとんでもない事態へと流れていく。そもそも家族の準備のため1時間遅れての出発となり、イライラした状態で車を運転していたハンス。前方をゆっくりと走る白いバンに対して煽るのだが…。運悪く煽った相手は異常者だった。

細かな説明はないまま、老人に追いかけられるハンス。謎の薬品を振りかけられ顔がただれてしまう。非常にハラハラする作品だ。老人のしつこさはすさまじい。ハンスが実家に帰ってからも、追いかけ続ける。結局、老人が何をしたかったのかよくわからない。なぜ、謎の薬品を振りかけるのか。この老人が異常に体がでかいというのも恐怖の理由のひとつだろう。

■ストーリー
ハンスは家族を連れて実家へ向かうが、出発が遅れたことに腹を立てていた。そんな中、前方を走る白いバンがゆったりと走行していた。苛立つハンスはあおるように運転する。バンもさらにスピードを落として対抗してくるが、ハンスは車線変更をしてバンを追い抜き、その際に運転手の老人に挑発的なポーズを取る。溜飲が下がり快適に車を走らせるハンスだったが、バックミラーには老人が運転する白いバンが不気味に映っていた…。

■感想
家族の準備が遅れ、本来なら1時間前に出発しているはずが…。ハンスは最初からイライラしていた。母親からの電話にも嫌味な返答をしている。追い越し車線をスピードを出して進むハンス。そこにのろのろと走る白いバンが目の前にいると…。

煽りまくるハンス。普通ならばこれで終わりのはずが…。偶然パーキングエリアで白いバンの老人と出会う。ここでの老人の態度はまだ紳士的だ。謎のおぼれたネズミの話をしながらハンス以外の家族に何か忠告している。この時点で老人の異常さというのがだんだんと判明してくる。

ハンスは老人に近づくなと忠告して去るのだが、老人はしつこく追いかけてくる。ここからが異常に恐ろしい。正体不明の老人に後をつけられるのは、ハンスの神経にくるのだろう。イライラしだし、途中で車を止めて老人の車へ向かう。

ハンスはこのまま実家の住所を老人に知られることを恐れたのだろう。自分だったらどうするか?というのを思わず考えてしまった。巨大スーパーなどに入って相手を巻くことを考えるかもしれない。結局老人に謎の薬品を振りかけられ逃げ続けるハンスたち。この時点でハンスの家族みんなが極度に混乱している。

老人はハンスの実家にまで押しかけハンスの両親を監禁する。まだ警察の介入が緩いので、老人の指名手配までいっていない。老人の目的が不明なだけに恐ろしい。謎の薬品をかけられると皮膚がただれるのだが、それだけだ。ハンスの母親に対しては、子供の教育がなってないと羽交い絞めにしたりもする。

ちょっとハンス家族が冷静に物事を考えられておらず、ありえない行動をとるのが気になったのだが…。混乱したからということなのだろう。

一見紳士な老人の暴走は恐ろしい。



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