レフト・ビハインド


 2023.8.30    突然、隣の人が消える恐怖【レフト・ビハインド】

                     
レフト・ビハインド
評価:3

■ヒトコト感想
ある日、突然、人が消える。ショッピングモールで、飛行機の内部で。服だけを残して人が消えるのは恐ろしい。目の前で自分の子どもが消え、子どもが着ていた服だけが残されたとしたら、人はどうするのか。世界は混乱する。飛行機内部で多くの人が消えた状態でパイロットであるレイはどのように対処するのか。終盤まで人が消えた原因は判明しない。

現実的な答えを人々は求めたいのだが、どう考えてもまともな答えを出すことができない。管制塔との連絡は途絶え、燃料はわずかな状態でレイはどのようにして残された乗客を救うのか。人が消えた原因はなんだかとってつけたような感じだが、中盤までのミステリアスな雰囲気は良い。

■ストーリー
その日突然、数百万を超す人間が姿を消した。世界中でライフラインが機能を停止、地上は未曾有の混乱状態に陥り暴動が勃発する。一方、高度30,000フィートの上空でも同様に、ジャンボジェットの機内から大量の乗客が、着ていた衣服と荷物を残して忽然と姿を消してしまう。管制塔との連絡は途絶え、乗客たちがパニックを起こす中、彼らの命を預かるパイロットのレイは、地上で危機的状況に残された愛娘の身を案じつつ、自らも命を懸けた決断を迫られる!

■感想
何もない平和な日常。パイロットのレイは不倫をしており、娘にそれを感づかれている雰囲気がある。序盤はなんてことない日常と飛行機のファーストクラスに座る個性的な人々を描いている。序盤でレイの奥さんが宗教に傾倒し、神のお告げを信じるタイプなのでレイの気持ちが離れていったような流れで描かれている。

娘もそのことを理解はしているのだが…。レイはわだかまりを抱えたまま飛行機に乗り込む。そこには娘と知り合ったジャーナリストの男も同乗することになる。

中盤に突然画面が揺れたかと思うと、人が消え服だけが残されている。レイの娘は弟を抱きしめていたのだが、瞬間的に服だけを抱きしめ体は消えてしまう。唖然とするレイの娘は、弟を探し回るのだが…。同じようにショッピングモール内部では子供が消えたと人々が騒ぎ始める。

子供だけでなく一部の大人も消え去っていた。飛行機内部では隣に座っていたはずの子どもが服を残して消える。レイの隣では副機長が消えさる。飛行機内部で人が消えるなんてのはありえない状況のため、周りは混乱し始める。

混乱した乗客をなだめながら、レイは飛行機を無事着陸させるために必死になる。管制塔の人員も人が消えたと大騒ぎになっていた。結局のところ、オチとしては消えた人は神を信じていた。子どもに関しては無条件に消え去っている。

これは神がこれから訪れる苦難から人々を救ったという意味らしい。消えた人々が進んだ先は天国ということだ。残された人は、これから始まる苦難にどのように対処していくのか。というあいまいな流れで終わっている。

ラストがただのアクション映画になっているのが残念だ。



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