キャッシュトラック


 2022.9.17     ジェイソンステイサムの不死身具合がすさまじい【キャッシュトラック】

                     
キャッシュトラック [ ジェイソン・ステイサム ]
評価:3

■ヒトコト感想
ジェイソン・ステイサム主演のアクション。現金輸送専門の武装警備会社の仕組みが強烈だ。強盗に襲われることを前提として武装しており、危険がともなう仕事となっている。現金を運ぶ途中に襲われ運転手たちが殺されることが発生する。そこに新人として配属されたヒルをジェイソンステイサムが演じる。このヒルが明らかに普通ではない。入社テストでは平凡な成績だが、ヒルが乗る現金輸送車が襲われた際には、強盗をすべて殺害している。

ちょっとしたヒーロー的扱いとなるヒル。ただ、実はヒルには裏があった。ヒルの不死身具合がすさまじい。元軍隊の強盗団に襲われた際には、ボロボロに撃たれるのだが、それでも死なない。金に目がくらんだ男たちの暴走の物語だ。

■ストーリー
LAにある現金輸送専門の武装警備会社フォーティコ・セキュリティ社。日々、百貨店やカジノ、銀行などあらゆる場所から集められた現金を積んだ現金輸送車(キャッシュトラック)を運転するのは、特殊な訓練を受け厳しい試験をくぐり抜けた強者の警備員たち。ヨーロッパの別の警備会社の倒産で職を失くし、フォーティコに雇われた新人パトリック・ヒル(ジェイソン・ステイサム)、通称“H"。同僚の“ブレット"(ホルト・マッキャラニー)の指導のもと、試験をぎりぎりで合格した彼は周りから特に気に留められる存在ではなかった。

しかし、ある日彼の乗ったトラックが強盗に襲われ仲間が人質に取られた時、驚くほど高い戦闘スキルでそれを阻止する。Hによって皆殺しにされた強盗への過剰防衛を疑うFBIも捜査に動くが、フォーティコの社長は仲間と現金を守り切った彼を英雄扱いする。Hはフォーティコでの地位を徐々に確立していくが、その数カ月後、新たな強盗によってHの乗るトラックがまた襲われる。

しかし、今回は彼の顔を見た犯人たちがなぜか金も奪わずに逃げ出してしまった。同僚のブレットやデイヴ(ジョシュ・ハートネット)は彼が一体何者なのかを疑い始め、Hの周囲は疑心暗鬼に陥る。そんな中、感謝祭の次の金曜日、全米で最も現金が動く日とも称される“ブラック・フライデー"にフォーティコ社に集められる約1億8,000万ドルの大金を狙った緻密な強奪計画が、静かに進行していた…

■感想
大金を輸送するということで、運転手はしっかりとした訓練が必要だ。ただ、それだけでなく身元がしっかりとした信頼がないと現金輸送はできない。強盗団と武装警備会社の従業員が裏でつながっており、手引きをする可能性がある。

本作はすべてそのパターンとなっている。ヒルが現金輸送車に乗っていると強盗団に襲われる。そこで、ヒルは無謀にもひとりで強盗団と対決し、すべて射殺している。明らかに普通とは違う。そこから回想となり、ヒルがマフィアのボスで、強盗団に息子を殺されたため、犯人を捜すために警備会社に入り込んだというのが判明する。

前半はヒルの強烈さばかりが描かれているが、後半は強盗団の素性が語られる。元軍隊で退職金がもらえずくすぶっていた者たち。家族もいるのだが、軍隊のチームとしての結束は固い。現金輸送車を手際よく襲い大金を手に入れるのだが…。

ヒルの息子を射殺したことが失敗だったのだろう。敵側にも家族がおり、仲間がいるというのをあえてアピールしている。終盤では軍隊が警備会社自体を襲い、そこで大金を強奪する計画を立てる。結局、ヒルの教育係であったベテラン警備員も強盗団と繋がっていたというのが衝撃的だ。

元軍隊の強盗団が警備会社へ押し入るまでは非常に手際が良い。すべてが考えられた上での計画となっている。何分でSWATがくるのでそれまでに計画を実行し脱出する。現金輸送車で脱出するのでパトカーを蹴散らしながら爆走する。そして、地下トンネルを使い見事に現金を奪い取ることに成功するのだが…。

強烈なのは、結局は金に目のくらんだひとりの男が仲間を皆殺しにして金をすべて手に入れている部分だ。最後には不死身のヒルにより息子の復讐をされることになる。

ヒルの不死身具合がすさまじい。



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