ケープタウン


 2023.6.19    南アフリカのカオスっぷりがすさまじい【ケープタウン】

                     
ケープタウン
評価:3

■ヒトコト感想
南アフリカのケープタウンで巻き起こる殺人事件。刑事のブライアンとアリが事件を調査するのだが…。非常に残酷な描写が続く作品だ。殺人の動機としては薬物絡みだ。新種の薬物を使うと誰もが暴力的になる。その結果、撲殺の死体ができたりもする。子供失踪事件の現場でも同じような薬物が見つかり、組織的な関連が疑われるのだが…。

ブライアンの仲間の刑事が、聞き込み中にギャングたちに襲撃され殺されてしまう。腕を切られ首を切られる。刑事を恐れない無法地帯と化したケープタウンのギャングたち。これらのギャングたちに対抗するためには、ブライアンは当たり前に違法な手段を用いて真犯人の証拠を見つけだそうとする。

■ストーリー
そこは、神に見捨てられた街―。南アフリカ・ケープタウンで人気の元ラグビー選手の娘が殺された。2人の刑事、ブライアン(オーランド・ブルーム)とアリ(フォレスト・ウティカー)が少女の事件当夜の足取りをたどると、ある薬物の売人と会っていたことが分かる。その薬物は、最近頻繁に起こる「子ども失踪事件」の現場にも残されていたものだった。薬物の恐ろしい成分が明らかになると、一連の事件は組織的陰謀の表層に過ぎないことがわかってくる。そこにはこの街に潜む根深い闇が関係していた。そして、事件の真相に迫りつつあるブライアンとアリにも危険が迫っていた――

■感想
本作だけ見ると、ケープタウンはどれだけ無法地帯なのかという印象が残る。黒人のズール族の関係性がメインで語られてはいるのだが…。若い女性が撲殺死体で発見される。残酷な仕打ちは薬物によるものだった。

刑事のブライアンは離婚し女にだらしないが刑事としての能力が高い男だ。アリは真面目な黒人でブライアンを評価している。ブライアンは何でもありだ。別れた奥さんの家に押し掛け、再婚相手である歯科医を殴って池に落としたりもする。家族の迷惑を顧みない、独自の道をすすむ男だ。

アリは幼少期のトラウマがあり、黒人の子どもたちが失踪する事件を気にしている。結局はそれらはすべて薬物絡みの話となる。強烈なのは、やはりケープタウンのギャングたちだ。当たり前に銃を乱射し殺しあいが日常となっている。

警察に対してもまったく恐れることはない。ブライアンの同僚刑事が、ギャングたちに虐殺されたりもする。ギャング同士の激しい抗争もあり、黒幕の武器商人の存在だったり、南アフリカは荒廃していることが明らかとなっている。

武器商人が薬物を仕切っていた。人を凶暴にする薬物。子供を実験台に使うというとんでもない組織。それらをアリは執念深く追う。母親を組織に殺害されたと知るとアリは怒り狂う。アリの執念はすさまじい。ひとりで敵のアジトに忍び込み、次々と射殺していく。

薬物を開発した男については砂漠の果てまで追いかけ続ける。何がそうさせるのか。アリの幼少期からのトラウマが何かと影響しているのだろう。ブライアンはアリを支援しているのだが…。

南アフリカのカオスっぷりがすさまじい。



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