監視者たち


 2023.6.25    完全犯罪を実行し特殊な暗殺スキルをもつラスボス【監視者たち】

                     
監視者たち [ チョン・ウソン ]
評価:3

■ヒトコト感想
刑事のユンジュはずば抜けた記憶力と鋭い洞察力をもつ。配属されたのは監視班だった。証拠をまったく残さず完全犯罪を実行するグループを追いかける。犯罪グループのリーダーであるジェームズが強烈なインパクトがある。証拠を残さず姿を見せない。ユンジュたちがジェームズを見つけたとしても、一瞬の隙をついて相手を刺し殺す腕がある。

ジェームズ対監視班という図式が出来上がっている。町中にある監視カメラを駆使し、最新のITと特殊な人間の監視能力でジェームズを追い詰める。監視班はただ監視するだけ。実際の検挙は別の班が実施するというのはちょっと特殊かもしれない。強烈な記憶力をもつユンジュではあるが、それを凌駕するジェームズの対応力がすさまじい。

■ストーリー
ハ・ユンジュ(ハン・ヒョジュ)はずば抜けた記憶力と鋭い洞察力、そして驚異的な集中力を備えた刑事。そんな彼女が新人として配属されたのは、韓国警察特殊犯罪課(SCU)内で凶悪犯の行動監視を専門とする“監視班"だった。そこにはベテラン班長のファン・サンジュン(ソル・ギョング)やムードメーカーの通称“リス"(ジュノ)などユンジュと同じ特別な能力の持ち主が集まっていた。

そんな中、監視班のメンバーは、決して顔を明かさず、自分につながる証拠も残さない武装犯罪グループの冷酷なリーダー、ジェームズ(チョン・ウソン)の追跡捜査を通して、徐々に絆を深めていく。しかしジェームズは抜群の頭脳と高度な戦略で、彼らの監視網を毎度くぐり抜けてしまう。サンジュンらはあらゆる手を尽くしてジェームズを見つけ、彼の犯罪を阻止しようと試みるが…。

■感想
序盤はユンジュがどのような人物でどのような能力があるかが描かれている。一瞬見ただけでその場面をすべて記憶する。そして、質問され際には、まるであとで画像を見直すように、その場面にフォーカスを当て見た瞬間は気づかなかったことも、あとでしっかりと答えたりもする。

かなり特殊な能力だ。まさに監視者にうってつけの能力だ。対して、犯罪組織は綿密な計画を立て、証拠を全く残さずに銀行強盗を成功させている。それはリーダーであるジェームズによるところが大きい。このジェームズが明らかに何かある雰囲気を出している。

冷酷で、仕事から抜けるためには自分のボスさえもあっさりと殺してしまうジェームズ。素早い手の動きで腹と首にキリのようなもので相手を刺す。その手の動きは素早く、監視者たちが監視している中でも、尋問する警察に化けた仲間を一瞬で刺している。

ユンジュが見つめる先で一瞬にして差し、次の瞬間には仲間が倒れている。もしかしたら刺されて本人は何をされたのかわからず、気づいたら腹と首筋から血を噴出しているような感じなのかもしれない。

監視班でひたすらジェームズを追いかけ続ける。ジェームズと対峙するユンジュ。相手も正体がわからないままの化かし合いとなる。緊迫感あふれる会話がすさまじい。ジェームズとしては余計なゴタゴタは避けて逃げ出したい。ただ、ユンジュがずっとつけているような気がする。

ユンジュはジェームズにバレないように仲間を呼んで逮捕したい。この駆け引きにはジェームズが勝利する。ユンジュたち監視班がジュエームズを追い詰める部分が本作のピークだろう。

やはり悪役に強烈な個性があると作品全体が面白くなる。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp