受験のシンデレラ


 2022.5.21      東大合格が簡単に思えてくる?【受験のシンデレラ】

                     
受験のシンデレラ デラックス版 /寺島咲,豊原功補,田中実,和田秀樹
評価:3

■ヒトコト感想
割とありきたりな流れかもしれない。貧乏で高校を卒業せずに働いていた16歳の女の子が東大合格をめざす。カリスマ塾講師が死期を悟り、女の子のための受験指導をする。この手の受験ものの定番として、ヒロインの女の子は自頭は良いのだろう。中学レベルの学力しかないが、カリスマ講師の指導によりめきめきと力をつけていく。

ヒロインの母親が娘の金を盗むなど、クズなのが良い。健気に頑張るヒロインを際立たせる効果がある。金持ちのカリスマ講師に対して毎回500円の受講料を払うのはヒロインのプライドなのだろう。定番として死期が近づいたカリスマ講師が最後まで病気を隠しながら受験指導する。ラストの展開もある程度想定できる流れだ。

■ストーリー
人生は変えられる。夢はきっと叶うんだ。一生懸命生きる人への応援ムービー。東大医学部出身の精神科医で受験指導のカリスマ和田秀樹が自ら監督して、“死病宣告もの”と“受験マニュアル”を融合させた感動作。初監督ながら和田監督は嫌味のない演出で主演・寺島咲の魅力を引き出している。 貧乏のために高校を中退した16歳のヒロインと余命1年半を宣告された受験界のカリスマ講師が、東大合格を目指して頑張るドラマ。

■感想
カリスマ受験講師が末期がんとわかり人生を見つめなおす。金に不自由しない状態であり、医者に対して札束を積んで治療を依頼するのだが…。決して治らない病で自分の死期を悟ったカリスマ講師は、人生の目的を見つけようとする。

ここで、偶然の出会いからヒロインと出会い、ヒロインを東大合格へと導く。ストーリーとしてはありきたりだ。貧乏なヒロインは健気で、さらには母親がクズというのが強烈なインパクトがある。そんな状態でも勉強を頑張るヒロインというのはある意味、勉強をする才能があるのだろう。

カリスマ講師が話をする東大合格のためのテクニックは実際に使えるのだろう。本作を見ていると、頑張ればだれでも東大に合格するのでは?と思えてくる。東大受験がいとも簡単なことのように思わせるのは、カリスマ講師のテクニックがすばらしいからだろう。

最初は中学レベルの学力しかないヒロイン。分数の足し算ができないヒロインに対して、丁寧に図解して意味を説明する。確かに非常にわかりやすい説明となっている。こんな教師がいたら勉強を好きになっていたのかもしれない。

中卒なので高校卒業検定を受け、その後、センター試験を受けて東大を受験する。その間にカリスマ講師の体調はだんだんと悪くなっていく。ヒロインには人間ドックだとか貧血だと理由をつけてごまかしている。ある日突然ヒロインの目の前でカリスマ講師は手術のために搬送されていく。

この流れであれば東大合格後に…。ある程度予定調和的な流れとなる。そして、予想通りの流れとなると身構えているのでそこまで感動はない。定番的な流れだ。

受験テクニックはかなり強烈だ。



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