JUNK HEAD


 2022.11.27     クレイアニメなのでギリ観ていられる【JUNK HEAD】

                     
JUNK HEAD
評価:3

■ヒトコト感想
クレイアニメというのだろうか。ひとりの人がほぼすべてをやりきり作り上げた作品として有名であった。クレイアニメではあるが、かなりグロテスクな作品だ。どこか大友アニメのような雰囲気を感じさせる流れがあり、終末感が強い。人間はロボのようになり、新しい生命が生まれなくなっている。

はるか地下深くでは人口生命体マリガンが自我に目覚め反乱を起こしている。本作は3部作のようだが、現段階ではまず地下世界の不気味さが描かれている。地下の住人たちは目が限りなく小さいが知能はある。地下世界に住むなぞの怪物の恐怖におびえながら地下で暮らすマリガン。クレイアニメなので、どこか全体的に滑稽に映っている。ただ、内容はかなりグロテスクでディープだ。クレイアニメなのでギリギリ見ていられるという感じだ。

■ストーリー
<壮大な3部作第一章>環境破壊が止まらず、もはや地上は住めないほど汚染された。人類は地下開発を目指し、その労働力として人工生命体マリガンを創造する。ところが、自我に目覚めたマリガンが人類に反乱、地下を乗っ取ってしまう。それから1600年──遺伝子操作により永遠と言える命を得た人類は、その代償として生殖能力を失った。そんな人類に新種のウイルスが襲いかかり、人口の30%が失われる。絶滅の危機に瀕した人類は、独自に進化していたマリガンの調査を開始。

政府が募集した地下調査員に、生徒が激減したダンス講師の“主人公”が名乗りを上げる。地下へと潜入し、〈死〉と隣り合わせになることで命を実感した主人公は、マリガンたちと協力して人類再生の道を探る。今、広大な地下世界の迷宮で、クセ者ぞろいのマリガンとの奇想天外な冒険が始まる!

■感想
まず地上に住む人間は、体がロボのようになっており全体として脳だけが生きているような感じだろうか。地下世界へと調査に向かう男も、頭だけを移植したような形で調査に向かう。ちょっとした事故で頭だけとなりマリガンに拾われヘンテコなロボとして生まれ変わる。

まず地下世界で生活するマリガンたちは、ほぼすべてが目があるのかもしれないが、小さすぎてないように見える。知能はそれなりに高いのだが、地下での生活のためか体が退化したりもしている。そして、強烈なのは地下世界にはあちこちに怪物が住んでいるということだ。

地上から降りてきた人間を神様とあがめ大切にされるが、怪物に襲われてしまう。本作ではまず地下世界でのグロテスクさがこれでもかと描かれている。マリガンが食べる者についても、まるで人間の体に生えている触手のようなものを新鮮なうちに食べる習慣のようだ。

マリガンの中でも貧富の差があり、乞食のようなマリガンもいる。また、マリガンたちを捕食する恐ろしい怪物も存在する。食物連鎖的にどのような順序なのかわからないが、マリガンが恐れる怪物が地下世界にはいくつも存在する。

3人のハンターであるマリガンと、なんだかんだありながら行動を共にする人間。そして、途中で手ごわい怪物に出会う。ここでちょっとした感動物語となる。マリガンたちは人間のことを神様と考え、必死で守ろうとする。マリガンたちの命がけの戦いにより人間は無事に生還できるのだが…。

ここで本作は終わるのだが、まだ続編はあるのだろう。ほぼひとりですべてを制作したらしいのだが、かなり気の遠くなるような作業だ。

この独特な世界観は他ではない。



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