2022.9.9 宇宙系の作品では間違いなく最高傑作だ【インターステラー】
インターステラー [ マシュー・マコノヒー ]
評価:4.5
■ヒトコト感想
衝撃的な作品だ。序盤では宇宙からの何らかのメッセージが届き、元エンジニアの男が別の銀河の宇宙人と繋がりがあるかのような流れとなっていた。ブラックホールを抜けた先には新たに人類が生活できる星があるのか。それを探索するために長い旅へでる。秀逸なのは、ある星での1時間は地球や宇宙船で待つ人からすると7年もの歳月となる部分だ。
トラブルで3時間星に滞在したことで、23年もの年月が経過していた。地球に残した子供たちがいつのまにか自分の年齢を超えていた。。その後、ブラックホールの中心へ行くことで、4次元の世界となる。このあたり非常に複雑だが、科学にもとづいて描かれているらしい。非常に高度な作品だがラストの流れを含め強烈なインパクトがある作品だ。
■ストーリー
地球の寿命は尽きかけていた。居住可能な新たな惑星を探すという人類の限界を超えたミッションに選ばれたのは、まだ幼い子供を持つ元エンジニアの男。彼を待っていたのは、未だかつて誰も見たことがない、衝撃の宇宙。はたして彼は人類の存続をかけたミッションを成し遂げることが出来るのか?
■感想
地球が滅亡する。人類の希望としては別銀河に人類が生活可能な星を探すか、宇宙ステーションで暮らすかしかない。序盤では、宇宙からのメッセージ的なものが元エンジニアに届く。そのメッセージに従うことでNASAが密に計画していた調査計画が明らかとなる。
元エンジニアは子供を地球に残して宇宙へ調査へと向かう。ここで、遥か彼方の宇宙で人類が生活できる星のいくつかへとやってくる。強烈なのはブラックホールの影響で1時間が地球の7年に相当する星だ。ここで、信号を送り続けていた先行の調査員は、実は数分前に死んでいたが、その信号が継続して地球へ送られてきたとわかる。
人類が生活できる星はない。宇宙船の燃料がなく地球へ戻ることができない。最後の手段として先行した調査員がいると思われる星を目指すのだが…。ここからが本作のすばらしい部分だ。結局、序盤にメッセージを送ってきた宇宙人は存在しない。
仲間を助けるために元エンジニアがブラックホールに入るのだが…。ブラックホールの中心が4次元というのは衝撃的だ。それでいて、4次元をどのように3次元の中で表現するのか。メッセージを送っていたのは元エンジニア自身だったというオチだ。
その後、なんだかんだがあり、元エンジニアは助かるのだが…。これはブラックホールの中心の4次元の中で、自分がどこの宇宙でどの時間に存在していれば助かることができるかが分かったということなのだろう。ブラックホールの中心で重力を制御する方程式の解となる数値を発見する。
宇宙ステーションで意識を取り戻した元エンジニアは、年老いた自分の娘と再会する。さらには、遥か彼方の別の星で助けを待つ仲間を救出に向かう。恐らくだが仲間からすると3時間程度しか経っていないような感じなのだろうが…。
宇宙系の作品では最高傑作だ。
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