法廷遊戯 豪華版 [ 永瀬廉 ]
評価:3
■ヒトコト感想
法科大学院の学生たちを描いた物語。主人公のセイギや美鈴などで校内のみで模擬裁判を行ったりもする。主催者の結城が中心となり本物さながらの裁判で悪をあぶりだす。一方で学生なので勉強漬けの毎日の中でセイギや美鈴には過去に何かしらの遺恨があるように描かれている。卒業し弁護士となったセイギは呼び出された先で、胸から血を流して死んでいる結城と血まみれとなり混乱する美鈴の姿があった。
美鈴の弁護を行うことになったセイギなのだが…。過去の遺恨と二転三転する流れがすばらしい。美鈴が常に黙秘を貫き、裁判の場でだけ真実を証言する。過去の冤罪事件と被害者の名誉を晴らすための行動なのだが、さらに奥深い展開がある。
■ストーリー
法律家を目指し、法科大学院(ロースクール)に通う、セイギこと久我清義(永瀬廉)は、同級生の織本美鈴(杉咲花)、校内で模擬裁判をする“無辜ゲーム”の主宰者・結城馨(北村匠海)と共に勉強漬けの毎日を送っていた。無事司法試験に合格し、弁護士となった清義のもとへ馨からロースクール時代に流行っていた模擬裁判“無辜ゲーム”をしようと呼び出され向かうと、そこには返り血を浴びた美鈴とナイフが刺さりすでに息絶えた馨の姿が。暴かれてゆく封印されていた3人の秘密。追い込まれた清義は究極の決断をするが・・・ 二転三転する真実、四転五転する真相、そして待つだれも見たことのない判決は!?
■感想
セイギや結城はいかにも勉強ができてリーダーシップもあり能力が高い印象がある。特に結城は校内で裁判を主催し裁判官として被疑者をさばいている。校内の模擬裁判であっても、その効力は大きいようで有罪とされた者はクラスメイトから白い目で見られることになる。
そんな中で、セイギが過去に自分の父親に殺害未遂を行ったことが話題となる。過去を掘り起こされる苦悩。誰がそれをやったのかは最後までわからないまま、セイギは卒業して弁護士となる。
結城が殺害され、その被告は美鈴となる。美鈴の弁護を行うことになったセイギだが…。明らかに美鈴の態度がおかしい。弁護士であるセイギに対しても黙秘を続け、ヒントしか与えない。裁判の場ですべてを明らかにするというスタンスなのだが…。
セイギの過去の遺恨。そして、結城の父親が過去に美鈴に対して痴漢を行い逮捕されていた事実。実はセイギもその場におり、その現場を目撃していた。。。美鈴はいかにも怪しい雰囲気を醸し出している。
美鈴は虚偽の痴漢騒ぎを起こしており、刑事である結城の父親にマークされていた。そして、事件は起こり…。ラストでは美鈴が裁判の場で過去の自分の事件が冤罪であり、結城の父親は無罪だと主張する。
このことを主張したいために結城と共謀して事件を起こしたということなのだが…。ここにはさらに裏がある。結城は死ぬつもりはなかったのだが、実は美鈴がやりすぎていた。美鈴が意図的に勇気を殺していたというのをセイギだけは知ることになる。。。
二転三転する流れがすばらしい。