ひかりのあめふるしま屋久島 


 2023.10.30      屋久島は縄文杉だけではない 【ひかりのあめふるしま屋久島】

                     
ひかりのあめふるしま屋久島 / 田口ランディ
評価:2.5
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■ヒトコト感想
田口ランディが屋久島での旅を描く。スピリチュアルな展開になるかと思いきや、屋久島のコアな魅力が語られている。序盤は屋久島の自然やガイドと共に旅をした屋久島内部のマニアックの説明が続く。後半では、屋久島を訪れる旅行者に対して、ベテラン旅行者として屋久島の良い部分を紹介するような流れがある。毎晩ネオン街に繰り出していた女が、屋久島に魅了される。

後半では作者のプライベートな部分が語られている。驚きなのは、作者が結婚している状態で屋久島を一人旅していたということだ。普通の旦那さんなら許さないだろう。ある意味、周りに恵まれているというのもある。人生観が変わると言われる屋久島に行きたくなるのは間違いない。

■ストーリー
「私が自然に興味を持ち出したのは30歳を過ぎてからだった。それまで、アウトドアなどというものにはまったく興味がなく、毎晩ネオンの海にダイブして二日酔いの頭に迎え酒」―仕事に疲れ、海と森と川以外には気のきいたものは何もない屋久島にやってきた著者は、美しい自然や不思議な出会いによって運命が激変した。魂の物語に誘う旅エッセイ。

■感想
アウトドアに興味のない、酒びたりな日々を送っていたインドアタイプの女性が30歳にして自然に目覚める。屋久島は縄文杉が有名だが、序盤で、屋久島には他に良いところが沢山あると語る。縄文杉を見るためだけに半日潰すのは勿体ないらしい。

大自然に囲まれた世界。川や森だけしかないのかもしれないが、屋久島独特の植物たちに魅了されていく作者。人生観が変わると言われる屋久島。縄文杉を見てそう感じたわけではなく、そのほかの屋久島の自然に魅了されたということだ。

現地ガイドの力も大きいのだろう。このガイドに魅力がなければ屋久島散策の魅力も半減することだろう。脱サラしたサラリーマンが屋久島でガイドの仕事をする。カメの手を食べる描写は、まさに地産地消という感じでおいしそうに感じてしまう。

屋久島の海で取れる貝や魚を使って料理をする。ネオン街とは違った魅力にあふれている。屋久島の魅力を味わうにはそれなりに体力が必要というのがよくわかる。散策するにしても長時間歩くことが前提となっている。

屋久島にやってくる旅行者と作者の交流も描かれている。屋久島のベテランとなった作者は、屋久島初心者の旅行者に様々なレクチャーをしている。泳げない旅行者を強引に連れ出し、海に潜らせて屋久島の海の美しさを体験させる。

東大医学部の大学生たちグループに対してカヌーを一緒に楽しんだりと、屋久島旅行により、他人の人生観をも変えている。一緒にアクティビティを楽しむだけでなく、その後の酒宴も楽しむというおまけつきだ。

屋久島に行きたくなるのは間違いない。



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